見よ!!科学の力!!

子供おやじ教授の

甲歯力研究所

こうしりょくけんきゅうじょ

 

 

甲歯力研究所 第二研究室

 

 

火事場のばか力! *瞬間最大顎力特集*

今回はこれまでの確実に出せることを保障した平均顎力をはるかに上回る力。あまりにかけ離れた数値のため平均値の算出から除外した最大顎力集です。
ならばそれが本当の顎力だと言ってしまえばそうかもしれません。
しかしこれらの数値を出す時のクワガタは、自身でも制御不能な何かのスイッチが入っているかのように感じたので、別物としてまとめてみました。


アルキデス長歯90mm(顎先内歯位置28mm、奥内歯位置6mm)
最大顎先内歯力実測1800g トルク5.04kgcm 奥内歯と頭楯間力推定8400g
(*通常力実測値平均1400g)

ミンダナオヒラタ89mm(顎長28mm、内歯位置12mm
最大顎先力実測1800g トルク5.04kgcm 内歯力推定4200g
(*通常力平均未測定)

アルキデス短歯80mm(顎先内歯位置19mm、中央内歯位置11mm、奥内歯位置6mm
最大顎先内歯力実測2800g トルク5.32kgcm 中央内歯力推定4836g 奥内歯と頭楯間力推定8867g
(*通常力実測値平均2133g

アルキデス短歯86mm(顎先内歯位置23mm、中央内歯位置12.5mm、奥内歯位置7mm
最大顎先内歯力実測3000g トルク6.90kgcm 中央内歯力推定5520g 奥内歯と頭楯間力推定9857g
(*通常力平均未測定)

ミンダナオとアルキ長歯は同値をマーク、顎長も同じなのでトルクも同じとなります。
今回の新選手アルキ短歯86mmは、完全短歯だった80mmと比べるとやはり顎長の比率が大きくなり、その分だけ顎先の実測値は予想されるほどの増加はありませんでした。
頭幅は32.1mmと怪物級まであと3mm、この3mmが遠いですね。(経済力的にも)

これまで測定してきて、「火事場のばか力」では通常出している力から一気に3割近くアップするような感じでした。
バトル中「まさか!」と思うような力を発揮した時のクワガタたちはこの(暴走?)モードになっているのかもしれません。

 

ここで少し考察してみます。
筋肉の力はおよそその断面積に比例すると読んだことがあります。
例えばエキスパンダーのバネが一本の時に対して二本並列に付ける時では強さが二倍になることと同じですね。
少し強引な仮定ですが、筋肉の断面積はおよそ頭の断面積に比例すると考えられます。すなわち同じ形のクワガタならば体長比(=頭幅比)の二乗倍です。
これらのことから筋力が体長比の二乗倍になるとして、その力がこれまた体長比分だけ顎の支点から遠くなった力点に働くことで、顎周囲のシステムが発生する力(トルク)は体長比の約三乗倍となるのではないかと考えています。
そして顎先力は、そのトルクを再び顎長比で割ることになるため、結果的に体長比の二乗倍の数値に近くなるのではないかと思っています。

この仮定を検証すると
以前に報告したマンディ95mm up67mmの体長比約1.42倍。その二乗は約2倍。
67mm
の実測値378g
×2=756g(これが95upの推定値) マンディ95upの実測値は735g
今回の瞬間最大力では
アルキ短歯86mm80mmの体長比1.075倍。その二乗約1.156
80mm
の実測値2800g
×1.1563236g(これが体長比からの86mmの推定値) 
頭幅比を採用すると32.1mm31.5mmで約1.02倍。その二乗は約1.04
2800
×1.042912g(これが頭幅比からの86mmの推定値)
86mm
の実測値は3000
となっています。

実際には体型の違いにより顎長や頭幅は体長比に等しくはならない為、個体差に対する補正が必要ですが、けっこういい線いってないかなあと。

何がしたいかと言うと、正しく簡単な推定値の出し方を確立し、各種の普通サイズでの基礎データを用いて超大型の顎力を予測可能にすること。
それによって、一部のお金持ちかブリードの達人しか手にすることができないギネスサイズのクワガタにため息をつくのではなく、「その本当の力ならば自分のほうが知っている」と胸を張りたいと思うのです。
コレクターからは「そんな事に興味はない」と言われそうですが・・・
(金を湯水のように使えるワークスレーシングチームに一泡吹かせたいと挑むプライベートチームのような侍魂! お金持ちやショップでも出来ないことをやるんだ!! 盛り上がってるのは自分だけか〜!!?)
この掲示板を読んでくれる人達と楽しみを共有できたら良いなあと思っています。

 

 

 

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