見よ!!科学の力!!

子供おやじ教授の

甲歯力研究所

第12研究室

子供おやじ教授の顎力計がやってきた!!

今回は夏休み特集だ!!

日本人の夏休みと言えば、ノコ&ミヤマだよね!!

ノコVSミヤマ、そしてグラントVSアトラス、

国産のライバル同士と、外国産中型カブトとして人気を二分する二匹の能力比べ!!

こいつは気になるぜ!!

教授、いつもありがとうございます!!

うひー!!かっこいい!!デカミヤマほどかっこいいヤツはいねえぜ!!

 


その1
2007年8月
夏休み特集「今年もまたノコギリクワガタVSミヤマクワガタ」



ノコギリクワガタ60mm (顎長19mm)
顎先力実測値650g  トルク1.24kg・cm

アマミノコギリクワガタ73mm (顎長23mm)
顎先力実測値900g  トルク2.07kg・cm

ミヤマクワガタ63mm (顎長20mm 先端内歯位置18mm 第一内歯位置7mm)
先端内歯部実測値1300g トルク2.34kg・cm 顎先力推定値1170g 第一内歯力推定値3340g

ミヤマクワガタ68mm (えぞ型 顎長22mm)
顎先力実測値1100g トルク2.42kg・cm

 

 

 

 

強烈!!ミヤマっちがスープレックスでぶん投げる!!
 顎力計の誤差のために去年うやむやになってしまったこの対決を検証すべく、夏が待ちきれずに6月からショップへたびたび通いました。(早すぎで売ってなかった)
 ノコギリクワガタの顎は長そうに見えますが、下向きの湾曲のために、顎の動く水平面に投影した顎先位置は支点からそれほど遠くはならず、計測位置はミヤマと同じぐらいとなっています。
 その同じぐらいの顎先付近で今年もミヤマ達は実測1kgを軽々と越えてきました。
 一方、でかいアマミを擁してもノコは1kgの壁を越えることはできませんでしたが、誤差によって低かった去年の値は大きく更新しました。さらにノコは全力で挟む意欲に欠ける面があるために、もう少し上乗せが期待できるかもしれません。

 60mmオーバーの良型ミヤマは去年と同様に2匹ともトルク値は2kg・cmを超え、第一内歯力は3kg超とインターメディアなどのでかい外産の内歯に匹敵する武器をもっていることになります。
 挟むということに関してはその見た目のとおりにミヤマのほうがやや強いようでした。

 実戦では68mmミヤマもアマミノコも自分よりやや体長のあるマンディブに勝利しています。体格差が無ければ外産とも互角ですね。
 そして両者の対決は、68mmミヤマですら子供に見えるアマミを目の当たりにして、つばぜり合いだけでミヤマ逃走となりました。
 ミヤマは凶暴化する時にはすでにフセツが弱くなり始めているというのが惜しいです。

 

 

最後
おまけ

グラントシロカブト68mm (角長22mm 頭角突起位置18mm)
頭角突起部実測値1550g トルク2.79kg・cm 角先力推定値1270g


グラントシロカブト75mm (角長23mm 頭角突起位置19mm)
頭角突起部実測値1500g トルク2.85kg・cm 角先力推定値1240g

 75mmの個体は胸角が長く体格的には68mmの個体よりわずかに大きい程度です。
 トルク値もそれを反映して体長比ほどの差とはなりませんでした。

これがヘラヘラの大きさになったとしてトルク値を推定すると、グラントシロカブト75mmの前胸幅22mmとトルク2.85kg・cm、

 

ヘラヘラ135mmの前胸幅34.5mmを基にした場合、
ヘラヘラ135mmの推定トルク値は 2.85×{(34.5/22)の3乗}=10.8kg・cm
グラントシロカブト68mmのデータを基にした場合には前胸幅が21mmだったので、
ヘラヘラ135mmの推定トルク値は 2.79×{(34.5/21)の3乗}=12.3kg・cm
                                 
グラントちゃん測定中。か、かわいい〜!!

 

 

 

体長に対する角の比率がかなり違うため前胸幅を用いて計算してみましたが、ヘラヘラの実測値は12.47kg・cmでしたので、このようにかなり近い値が算出できました。
 アトラスとコーカサスの関係と同様、形の近いヘラクレスの仲間同士ではトルク値の比は体積比(長さ比の三乗)に近くなっているようです。

 そして以前報告したアトラス75mmと今回のグラント75mmの比較では前胸幅の最大値はどちらも22〜23mmぐらいでしたが、どう見てもアトラスのほうがボリュームがあって強そうです。
 実際、トルク値はアトラスが4kg・cm超に対してグラントは3kg・cm弱と見た目どおりの結果となっています。

 これらの結果から、「同種や近い種同士ならば一つのデータからサイズの違う他方の力の推定が可能であるが、明らかに形の違う異種間でそれを行うことはできない」とあたりまえのことが言えます。

 

 

 

ミヤマつえ〜・・・・1kgを軽くオーバー。

そしてグラントのデータからヘラのデータを推定する教授。

実測値と推定トルクがほとんど変わらない・・・・!!すげえよ!!教授!!

頭いい!!

まさにモー虫の頭脳じゃ!!

顎力計は世界一ィィィィィィ!!!!

 

 

 

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