選手紹介 19
マレーの虎 ・ マレーオオヒラタクワガタ
体長:66ミリ 必殺技:破砕の牙 スクラップ・ブラスター
のこぎり?ツヤ?ニジにメンガタ?笑わせるのもほどほどにしな。
やつらは所詮はイロモノ。リングに彩りと笑いを添える道化師にすぎぬ。
ヒラタこそ甲虫バトルの真打。闘犬における土佐犬、ヘビー級プロボクシングにおける黒人選手。
それがヒラタだ。
他は通用しない。それ以外はカス。残念だがそれが真実だ。
モー虫ミドル級においてもそれは然り。
さあ、真打の、暗闇の虎さまの登場だ。
殺虫バイキング アトラスオオカブト7号
体長:80ミリ 必殺技:狂気のガレー船 バイキング・パイラット
シロカブ?ゾウカブ?ヒメカブ? グハハハハハ。
マレーヒラタよ、おまえさんの言いたいことはわかるぜ。
クワガタならヒラタ。
カブトならカルコソマ。
これ以上は言うまでもないだろ?ふがいないことこの上ない、お笑い担当のヘタレどもは、帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな。
おまえらは力の入れ所が間違っているんだよ。
バトル甲虫の俺たちに必要なモノはなにか。
それは強さだ!!闘志だ!!
おまえらはなにかい。ファイターにとって全く不必要な「かわいさ」とか「まぬけさ」とか、変な所にだけ力が入ってるじゃねえか!!
そんなのは強化しなくていいんだよ!!
おまえらときたら、強さ2 すばやさ2 パワー3 かわいらしさ10 まぬけさ10とか、どうでもいい数値だけ高いじゃねえか!
そんなのはオレはファイターと認めねえからな!!
強い、俺たちに必要なのはそれだけだ!!
真のバトル甲虫の生き様を、このオレ様が見せてやるぜ!!
大地の牙 アトラスオオカブト8号
体長77ミリ 必殺技:死の8の字固め トライアングル・エイトロック
7号よ、私も全く同感だぜ。バトル甲虫はカルコソマに限る。
スパルタンに、ストイックに、強さのみを追求。カブト界の宮本武蔵、それが私たちだ。
珍しさ、希少価値、いらぬわ!!高級なムード、いらぬわ!!子供の人気?それもいらぬ!!大人の人気?ブリーダーの人気?
「ブラック・テラー」とか、「フォルコメンハイト」とかのかっこいい名前?
貴様!!歯を食いしばれ!!そんな邪道な、けがれたものに心動かされおって!!
貴様それでも甲虫か!!
人気とか、値段とか、かっこいい名前とか、そんなものに価値はない。
もしこの世にコーカサスがいなくて、このオレ様がアンデスの山奥に少数だけ生息していたら、人気は沸騰、価格は暴騰、ブリーダーは競ってブリードするだろう。
この三本ツノとツヤツヤメタリックに光り輝く姿は、「最高のかっこよさ」と評価され、ムシキングでは「強さ200」ということにされるに違いない。
見てください、つの五郎先輩!!世間様からのリアクション、需要が全く無くて幻に終わった「つの五郎十番勝負」の無念、この私が晴らして見せましょう!!
そして、7号とか、8号とか、そんなどうでもいい名前をつけたことを後悔させるような力を見せてやる!!
われらアトラスの真の価値を、見せてあげましょう!
樹上の突撃艇 つの長門の守 (短角アトラス5号)
体長:68ミリ 必殺技:風とともに去りぬ ダブル=タイフーン
♪♪力と技の風車がまわる、父よ〜母よ〜いもうとよ〜
7号にいさん、8号にいさん、お気持ちは分かります。
しかし、バトル甲虫は、ただ強いだけでいいのでしょうか。
プロレスでも、格闘技でも、「ただ強いだけ」という選手は人気ありませんよね。
大阪夏の陣で、豊臣方の青年武将・木村長門守重成は、兜の中に香を焚き込めて出陣したそうです。
私は思うのです。バトル甲虫にも、「かわいさ」は必要ではないかと。
「かわいさ」も兼ね備えてこそ、真の甲虫、花も実もある戦士として愛されるのではないでしょうか。
その点、僕は、・・・・・・
痛い!!痛い!!
なにするんですか!!兄さんたち!!
痛いってば!!
なに怒っているんですか!!イテテテテ・・・・ひいい!!痛い!!
え?なんで自分たちが7号・8号なのに、ボクが「長門の守」なんて立派な名前なんだって?
いや、それはかわいいから・・・痛いっ!!兄さんたち、嫉妬はやめてくれませんか!!
いくら自分たちが人気がなくて安いからって!!
おまえも980円だろうって?官位までもらいやがってって、そんな、あぎぎぎぎ・・・・
たそがれの幻影戦士 ミヤマっちソルジャー
体長:70ミリ 必殺技:まぼろしの圧搾地獄 ノーダメ・カンタービレ
第9回大会をUPして、はじめて彼の名が「選手紹介」から洩れていることに気付く。
そこまでに影が薄かった幻影戦士・ソルジャー。
いまさら、という気もするが、一応UPしておこう。
惜しまれつつ去った「奇跡の牙」グレートに代わって、第9回大会に参戦。
70ミリの巨体で、おおいに期待を集めたが、9回大会はカブ次郎のジェット=アッパーで、簡単に轟沈。
続く10回大会では、大会直前に死去、正味リングに立った時間は数秒という、まぼろしの戦士だ。
大きな身体にもかかわらず、挟もうとしないという消極性。
ちょっと挟んでも、全く威力なし。
ノーダメージだ。もっとちゃんとやれ!!もっと!!もっと強く!!(カンタービレ)。
もはや寿命が近かったのだろう。
彼は、期待に応えることなく、モー虫を去っていった。
復活の赤忍者 ギラファっちシャドウシーク
体長:85ミリ 必殺技:忍法蝦蟇返し トード・マリオネーション
ニンニン。
「ロンボックの赤忍者」初代中歯ギラファどのは、モー虫に参戦した時点で、すでに老齢だったのでござるよ。
出れば負け、ギラファは大きくないと強くない。そんなイメージはうそ、間違いでござる。
ギラファは小さくても強いってことを、拙者が証明するでござる。
ギラファノコギリは、多彩なテクニック、豪快な攻防で、非常に見応えがある戦いをする種族なのでござる。
しかも、面白いだけではござらぬ。
なによりも「強い」のでござる。
まあ、見ていてくだされ。
拙者の必殺・忍法蝦蟇返しは、一瞬で相手を空中で逆さまに吊り上げてしまう技でござる。
対戦相手は、もずにとらわれたカエルのように、串刺し状態で弱々しくもがくのみ。
ライト級GPの制覇を、亡き先輩の墓前にささげることを、ここに約束するでござる。