選手紹介14
ソロックの破壊天使 アルキデスオオヒラタクワガタ長歯 (アルキっち バラクーダ)
体長:75mm 必殺技:ソドムの宴・インセクト・ミューティレーション
ミドル級の帝王・漆黒の暴風雨・パラワン亡き後、新たなヒラタのエースを探していた私。
新エースは、最大でも70ミリ台半ばの大きさで、なおかつギラファっちフォルコメンハイトやインター、ホーペイに肉薄できる実力虫でなくてはならないと考えていた。
ヒラタで80ミリを越えてしまえばギラファっちらとも十二分に戦えるだろうが、モー虫ではそれでは危険すぎて参加させられない存在になってしまうだろう。
いまさら言うまでもないが、ヒラタの破壊力は非常に高く、ミドル級の国産虫が多数参加するモー虫では危険すぎて参戦させられない。
近所のHCに行ってみる。最近は多忙でなかなか昆虫ショップに行けず、仕方が無くホームセンターで新選手を探すことになることが多い。
いた。セレちゃんだ。しかし、小さい。細い。初代の体格を下回り、「セレちゃん」の看板に泥を塗りそうだったので断念。
そこにいたのがこのアルキ長歯だった。
アルキはまだ短歯1号が存命。ヤスティ(by均さん)ことやすお1号も健在。しかもエウリケファロスまで登場している。アルキは間に合ってマス状態であったが、彼の体長のちょうど良さにフラフラとレジへ持っていってしまった。
強さは十分すぎるほどあるだろう。ミドル級戦士ではたぶん彼には勝てまい。
新帝王にふさわしい体幅、美しく伸びた二本の大アゴ。
やはり強いヒラタがいないと、トーナメントは締まらない。
来日第一戦。相手はプラケースのふたをも破壊する禁断の怪力野獣・ヤスオ1号。
ゴングが鳴る。
げええええええ!!で、出たあ!!
両者凄まじい速さでお互いに背を向けて全力ダッシュで遁走。
・・・・し、しまった・・・・。わしはなんてアホなんだ・・・。
なぜ、よりによってアルキデスをセレクトしてしまったんじゃ・・・。よく考えればこうなる危険性は十分に認識できたはず・・・・。
全くの気まぐれで、勝てる相手にしか挑まない1号、ありあまるパワーと実力を持ちながら、全く戦わないヤスティの二匹を見ていながら、またアルキを招聘してしまうなんて・・・・。
さて、アルキ長歯1号は新エースに成長できるのか・・・。
もしくはヤスティ2号となって塩試合製造機となるのか・・・。
昔、大熊元司とグレート小鹿の「極道コンビ」という名タッグがあったが、彼らは食うだけで戦わない、ごくつぶしコンビだ・・・・。頼む・・・。戦ってくれ・・。
モーレンカンプの義兄弟 アトラスオオカブトE つの六
体長:未測定 必殺技:大地神の三叉の矛・アースクェイク・バイン
モーレンカンプにクリソツのアトラス、つの六がモー虫のリングに登場。
ボルネオオオカブトならぬボルネオチュウカブトとも言うべき、前方中央にウサギの耳のごとく突き出した幅の狭い胸角を持つ、変なアトラスだ。
本来なら小型の本物モーレンカンプを招聘すればいいのだが、それでは短角型になってしまう。
モー虫のテーマ、「もし同じ大きさだったらどっちが強いのか」を検証するには、仮想モーレンカンプ長角の参戦は面白いだろう。
その狭い胸角に一度捕らえられたら、脱出は不可能。
侮れぬ強さを持つアトラスがもう一匹、まだ見ぬ強豪の姿を借りて登場だ!
樹液場の天皇陛下 マンディブラリスフタマタクワガタU
体長:90ミリUP 必殺技:暴走する血まみれの剣・ハイパー・ブラッディ・ハマー
マンディ・シャドウよ。長い間ご苦労であった。
あとは安心して安らかに眠るがいい。
あとはこの私、樹液場の天皇陛下・マンディブラリスU様にまかせておけ。
「世界一気が荒い」といわれるマンディブラリスというクワガタの、真の力をやつらに見せてやろう。
マンディ・シャドウに代わって、より大型の二代目マンディがモー虫に見参。
初代は「最強フタマタ」のイメージを大きく裏切る戦績であった。その汚名を雪ぐべく、天皇陛下はやってきた。
彼は「君臨すれど統治せず」の象徴天皇ではない。
世界のすべての力を、己のものにせんとした戦う天皇・後醍醐のイメージだ。
(行動的には、ちょっとアレだったらしい大正天皇という説も・・・・)
血まみれの剣・ブラッディ・ハマーが高空から敵を襲う!!
マンディUよ。「最強フタマタ」の真の姿を見せてくれ!!
復讐の怪獣王子 ルデキングツヤクワガタ二世 (ルデっち・リベンジャー)
体長:70ミリ 必殺技:復讐の息吹・ゴジラ・ブレス
無想転生
北斗百烈拳
超高速分身殺法・ミリオン・ゴースト・アタック
あいつが帰ってきた!!
モー虫最弱の名を欲しいまま(いや、欲しくない欲しくない)にした、初代ルデキングは、有り余る力を持ちながら、終始一貫して「決して戦わない」ことを貫いた男だった。
もちろん戦績は散々。
しかし、それがルデキングツヤクワガタの実力かと問われれば、「違う」と答えたい。
「6匹だるま事件」や、義兄弟ワラストンの強さを見れば分かるように、本来ルデキングとは強い虫なのだ。
私はルデキングの再招聘を長らく狙っていた。
戦えば強いはず、という思いが捨て切れなかったからだ。
そして怪獣王子は帰ってきた。
さあ、見せてみろ、お前の真の実力を!!超高速・ミリオン・ゴーストアタックが火を噴く!!
今、怪獣王子の復讐物語が幕を開ける。
原子力潜水艇・暗闇の虎 スマトラオオヒラタクワガタU
体長:69ミリ 必殺技:潜航トマホーク ディープ・サブマージ
暗闇の爪 タイガー・スラッシュ
ヒラタの新エースはこの俺サマだ!!
世界最強クワガタ、いや、「世界最強の甲虫」ではないか。
スマトラオオヒラタは、パラワンとともにあらゆる虫の中で「世界最強」とささやかれる存在だ。
無欠・無敵のトータルファイター。
パワー・スピード・装甲・足腰の強さ・気の荒さ・根性。すべての要素が文句なしに高い。
しかし、大きい個体を招聘すれば、「強すぎてつまらん」存在になってしまう可能性もある。
今回も小型の個体、先代よりは大きいが、スマトラなら、これで十分だろう。
大きな期待を背負って登場した暗闇の虎・スマトラU。
デビュー戦の相手は、無敵の鋼鉄参謀・つの五郎。
試合開始。
あらあららら・・・
軽やかにぶちのめされて遁走するスマトラ・・・・・。
マジですか・・・。いきなりこんなのってアリですか・・・・・。
もっと大きいやつにすべきだったか・・・・・。
日 出ずる国の赤サソリ・ かぶ 八郎(国産カブトムシ 3号)
体長:未測定 必殺技:赤蠍の毒針 スコルピオン・クラッシュ
鉄のカーテン マシンガン・ハーケン・アタック
ボクシングの元日本チャンピオン・斎藤清六。
またの名を たこ 八郎。
彼はパンチドランカーであったが、それを逆に売り物にしたコメディアンだった。
人気絶頂のさなか、彼は事故でこの世を去ってしまった。
MKOCのマンディがガッツ石松なら、彼はたこ 八郎だ。
お笑いと強さの両方を兼ね備えた男。それは究極の漢である。
ガッツ石松。輪島功一。具志堅用高。ジャッカル丸山。そしてたこ八郎。
スタイリッシュな鬼塚や畠山、竹原もかっこいい。コワモテの辰吉や渡辺二郎もいいだろう。
しかし、我々は石松やたこ八郎が好きだ。
彼らを愛してしまうのはなぜだろう。
「魁!!男塾」でも、イケメン系の強かった敵より、男爵ディーノの方を「好きだなあ」と思うのはなぜだろう。
男は強いだけではダメなのだ。
ひとを笑顔にさせる愛嬌がなくては、真に魅力的な漢とは言えない。
国産カブにはそれがある。
モー虫にも、今シーズン初の国産カブトムシがついに降臨!!
一撃必殺の居合い斬り・スコルピオン・クラッシュは、強大な敵をも一瞬で沈めることができる必殺兵器。
赤サソリの毒針が、敵をサドンデスさせる!
行け!!かぶ八郎よ!!
国産の威信を、ふたたび取り戻すのだ!!!