獣蔵博士のむしさんすきすき
第55話
「大地裂く牙」
現代によみがえる暴君竜 コーカサスオオカブト 登場
最強・無敵の暴君竜・コーカサス様の実力を見せてやるぜ!
無敵の暴君竜・コーカサスオオカブト VS
万能殺虫兵器・ギラファノコギリクワガタ
黄金のガネーシア・エレファスゾウカブト
殺戮の牙・シェンクリングオオクワガタ
ヤスティ軍団の最終兵器・セレベスオオヒラタクワガタ
超電磁塗膜獣・タランドゥス
漆黒のエルメス・ネプチューンオオカブト
原子力空母・グランディスオオクワガタ
ウガンダの超音速爆撃機・ウガンデンシス
パンジャの子・スマトラオオヒラタクワガタ
今回の特集は、コーカサスオオカブトだ。
オオヒラタ同様、コーカサスはだれがどう見ても強いので、イロモノ中心主義のモー虫ではあまり主役になることはない。
いろいろな媒体でその強さは堪能でき、誰もがその強さを認めるコーカサス。それゆえにその負けるシーンは衝撃で、やはりたしかな強さの証明、ものさしとして使ってしまうことが多い。
対ネプチューン戦、対ウガンデンシス戦などがそうだ。
ネプチューンとは10回程度戦って、コーカサスの9勝。しかし、UPされたのは敗北した1試合のみという不公平さ。ひ、ひでー。(笑)
コーカサスが嫌いなのか?と聞かれたらその答えは「いや、嫌いどころか、すご〜〜〜く好き」となる。
コーカサスの凄さ、強さ、凶暴さはすでに周知のことである。私が証明しなくてももうすでにみんな知っているだろう、みたいなオオヒラタと同じような感覚があるのだ。
コーカサスちゃん、ごめん。ということで、「当たり前シリーズ その2」「不都合な真実シリーズ パートU」として今回はコーカサスを取り上げることにした。(ライト級はまた今度ね。)
動画リンク:コーカサス特集 http://s14.bannch.com/bs/BBSres/274910/103483000
つ、つ、つ、つええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・。
強すぎる・・・・・・・・。
ヒラタ以上にシャレにならない強烈な勝利。
サイドからガッチリ嵌ってしまったら、もうとれません。取れない上に殺傷力まであるので、下手すると穴が開きます。ヒラタだろうと、タランドゥスだろうと、コーカサスの穴あけパンチの前にはその装甲も無力です。老いた個体と対戦させてはいけません。胸の関節を伸ばされ、ロビンマスクのタワーブリッジを掛けられた超人レスラーのように真っ二つにされます。
ノリノリの個体が踊るタコ踊りの前には、ヒラタですらその踊りを見ただけで退散してしまうことがあります。はうはう・・・・・・。
万能のギラファも、ふせつ欠けではコーカサスの相手にならず。 |
全盛期の勢いがないエレファスを文字通り一蹴。 |
殺戮の牙・シェンクリングの先制攻撃が決まるが・・・・。 |
パワーの差は歴然。暴君の死の冠・アルティメット・デスクラウンであっさり逆転。 |
立場を変えてみれば、爆撃機・ウガンも場外葬だ。攻略にはスピードが必須。 |
最終兵器・リーサルウエポンに大きなチャンスが訪れる。脚殺しで攻めるセレベスだが・・・。 |
全く動じない暴君竜は、振り返ると一気に必殺フルコースへ・・・・。つええ・・・・。 |
甲虫発電所・タランドゥスも問題にせず。恐怖の4本ヅノは、タランの硬い装甲すら破壊する。 |
午前四時に目覚める漆黒のエルメス・ネプチューンも、正面から行っては歯が立たず。 |
全盛期の原子力空母・グランディスと好勝負を繰り広げる。最後はパワーで・・・。 |
左前脚が自分のパワーに耐え切れず切れてしまう。しなやかさに欠ける長いふせつは弱点だ。 |
こわいですね・・・・。おそろしいですね・・・・。
どうやって勝ったらいいのか分かりません。
コーカサスはほとんどの個体が勇猛&凶暴なため、個体による個性は薄く、みんな同じようなキャラクターだ。
個体によって全く個性が違うルデキン3兄弟や国産カブトムシとは、良い意味で大きく違う。老いた個体、コンディションが悪い個体は弱いが、弱い個体の場合、その時点で複数のふせつが欠けているので購入の際は判別できる。
今回UPした動画は、バブキングやネプチューンと同時期を生きた甲虫台風・コーカサスMR、その次にやってきた8代目コーカサス・ディメンション、そして11代目のコーカサス・メカニコングの試合だが、どれがどれだか判別が付かない(笑)。対戦相手を見て判断、みたいな。
勇猛で強くて、言うことなしのコーカサスだが、ウィークポイントもいくつかある。
最大の弱点は選手寿命が極端に短いことだ。
その全盛期はあっという間に過ぎてしまい、恐怖のふせつ切れがはじまる。
簡単に切れるあのふせつこそがコーカサスの最大の問題点だ。
今回の動画のスマトラBL戦でも、別に脚を攻められたわけでもないのに戦いのさなかに前脚がもげている。(泣)
9代目コーカサスのリアルジオングなんて、あっという間に脚が全部なくなって、脚がなくなる前に収録した動画はわずかに2本。
10代目は1日で死んだので、コストパフォーマンスは最悪だ。しかもリアルジオングは脚がなくなってから物凄く長生きし、付属のめすどももいるのでゼリーの消費量は半端ではなく、さらにCPは最悪であった。
「もうコーカサスは買わない(啜り泣き)」と決心したくなる瞬間だ。
いろいろやってみたが、この脚の弱さはどうにもならない。もう人工ふせつ・甲虫サイボーグ作戦しかないのだが、3本以上切れるとそれも難しい。
問題点その2はあまりにも強烈で、殺傷力も高いことだ。
全盛期のコーカサスは強すぎて、相手をした選手が恐怖のあまりバトルインポになってしまうことも多い。あの踊りを見せただけななのにその後インポになった奴もいた。(オイオイ)
その必殺の4本ヅノ・死の冠・アルティメット・デスクラウンの威力は半端ではなく、すぐに救出しないとヒラタですら穴が開く。しかもバカ力なので、なかなかはずせず、救出作業中にロボコンパンチでこっちの手が傷だらけになることもしょっちゅうだ。
相手ができる選手も限定されてしまうので、一通り対戦させた後は相手がいなくなる。その後は毎日ケースの中でエサ皿をひっくり返し発酵マット作りに励み続けることとなり、世話をする飼育者の負担も大きい。帰宅後、コーカサスのケースを見るのがこわい。はああ!!またマット替えか・・・・。みたいな。
さらに不思議なのが、必殺の平禄積みだ。
大食いなので、飼育ケース内に大カップゼリーをふたつ入れておくのだが、なぜかこいつを重ねるのが好きみたいなのだ。
平禄寿司、もしくはわんこそばのように、カップがきれいに重なって片付けてある。どうやってやっているのか。
「おかわり」を要求しているのか。
いや、そうではない。
ゼリーが入っているカップの上に空のカップが重なっていることも多いからだ。
自分でそうしておいて、餓えて怒っていることもある。暴れているうちにカップが重なってしまうのだろう。
目の前にエサがあるのにどうやっても食えない。気の毒千万だ。
こんなコーカサスを攻略するにはどうすればいいか。
もう、これは速攻しかない。
まだエンジンが掛からず、ぼーーっとしているコーカサスに一気にラッシュを掛け、目覚める前に勝負をつけてしまう。これしかない。
この作戦で短角アトラスのつの三郎があわやというところまで追い詰め、国産オオクワガタのマックスハート、ウガンデンシス、ティティウスが金星をGETしている。
しかし、全盛期&絶好調のコーカサスはぼーっとしたりしないので、この作戦も難しい。
一昨日、ふせつが切れたコーカサス11号に人工ふせつを付けた。
激しすぎる抵抗。なかなか付けられない。ああっ!人工ふせつは付かないでわしの指と指がガッチリ瞬間接着剤でくっついた!!面積が大きいので、わしの怪力をもってしても取れない。
あつっつ!!その上、背中のエッジで指先をえぐられる。娘たち大笑い。
はあ・・・・・はあ・・・・・なんとか付けたぞ・・・・・。
はあああああ!!あちちちっ!とどめとばかりに人工ふせつ(釣り針)をわしの手の甲に突き刺すコーカサス。全力でひっぱるコーカサス。はう!痛い!マジ痛い!!
よし・・・・。(なにがよしなんだか。)2本のふせつが人工ふせつになったお前を、戦闘サイボーグ・コーカサス・メカニコングと名付けよう。
前脚をハンマーにしようかな、とも思ったが、防御で不利が予想されるのでやめておいた。
ライダーマンのようにアタッチメントでいろいろな武器に変えられるようにしたらいいかもしれない。ドリルとか。
おお!?ぷちなのにこんなに長く書いてしまった。しかもどうでもいいことを。
むしさんすきすきにするべきだったか。
そうだな。動画も多数だし、やっぱりむしさんすきすきにしよう。今、決定。すげーいいかげんなわし。
題名はどうしよう。
「皇帝の降臨」か。「熱波襲来」か。「あっ!キリンもゾウも氷になった!」か。ああ・・・キリンもゾウもはリノケロスの話で使うか。
「生態系の王」・・・。「宇宙から来た暗殺獣」か。
とりあえず「大地裂く牙」にしておくか・・・・。
半端じゃなく強くて、異常に乱暴で、クレイジーな喧嘩好き。まさに甲虫の鏡。自分の脚がもげるほどの過剰なパワー。カブトなのに相手を思い切り破壊する殺傷力。
コーカサスオオカブトよ。
すべてに過剰なお前は、現代によみがえる暴君竜・ティラノサウルスなのだ。
(急遽むりやりむしさんすきすき風に終わらせてみる)