1回戦第5試合
交尾の鬼・国産カブ1号
VS
樹液場の大統領・マンディブラリスフタマタクワガタ
大統領がエロおやじを公開処刑
「戦い〜より〜も交尾がスキ。オレオレオレ!(トレロカモミロの節で)」な男、カブト界のトレロカモミロ・カブ1号がリングに登場だ。
体はでかい。動きはすばらしい。スタミナも満点。相手が手強くても、決して折れない強い心を持っている。・・・・が、それは交尾をして
いるときだけに限定される。ある意味、すがすがしい男・それがカブ1号だ。
1回戦の相手は、昆虫凶器・樹液場の大統領・マンディブラリスだ。
カブえもん十番勝負では、最強カブ・カブえもんに完勝。博士を流血に追い込み、大会を延期に持ち込んだ恐ろしい実力者でもある。
どう考えてもカブ1号が勝てる相手ではない。
がんばれカブ1号!!奇跡を呼べ!!お前の真の実力、まだ見せてない力、見せてくれ!!
試合開始。たけり狂うマンディ。
それとはまったく関係なく、うろうろしはじめるカブ1号。お互いうろうろするだけで
画像は見にくいのでカットしました
果てしない時が流れた、第3回大会のホーペイ戦の悪夢がよみがえる。
結果だけ述べると、カブ1号はうろうろしているうちにマンディにつかまり、抱え上げ
られ、必殺のブラッディ・ハマーの餌食に。
定職にも付かず、パチンコとエロビデオ鑑賞ばっかりしている親戚のエッチなおじさん
ウロウロしている内に豪快に交通事故に遭うカブ1号。
が交通事故で車にはねられるのを目撃したような、なんか同情とほほえましさが同居した
変な気分・・・・。
カブ1号、おまえ、やっぱダメ!!こんなんだったら、リザーバーのじいちゃんカブ1号を出すんだった。
もう次から出なくていいから!!(怒)。
1回戦第6試合
黒い潜航艇・スマトラオオヒラタクワガタ
ホームセンターの赤い通り雨・カブ次郎(国産カブト)
期待の野獣戦士はとんだ一杯食わせ者?
1回戦第6試合は、これも注目の対決。ホームセンターの入荷したばかりの大量にカブトムシが入っているケースの中で、鬼神のように荒れ
狂い、一般のカブをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、の無差別テロを敢行していたクレイジー・ファイター・カブ次郎の登場だ。
体は大きくはないが、明らかにあのケースの中のカブトムシの中で最強だった。北斗の拳のラオウのような強さ。
抵抗する者も中にはいたが、ラオウVS南斗五車星・風のヒューイ戦のように問題にせず粉砕。
「こいつは!!」と、即スカウト。
さて、カブ次郎、どのような戦い振りを見せてくれるか。
試合が始まった。時折シャドーを繰り出しながらカブ次郎がスマトラの周りを回る。
高田VSヒクソン戦のようだが、なんか目的も考えもなくグルグル回っている感もなくもない。
何度目かの、スマトラの背後に回りこんだ瞬間に、スマトラが動いた。
スッと背後に向き直り、カブ次郎のわき腹を襲う!!
出た!!スマトラの必殺技・ディープ・サブマージだ!!
当たりは浅いが、はじけ飛ぶカブ次郎。
「あれ・・・・・あれれれれれれ・・・・・え〜〜〜〜。・・・・まじ〜・・・・。」
カブ次郎、あっさり撤退開始。
あの鬼神のような強さはどこへいったのか・・・・。 画像は見にくいのでカットしました。
期待感・前評判は極めて高かったカブ次郎。あっさりと初戦敗退。
期待を大きく裏切って、不甲斐ない姿を見せるカブ次郎。
昔、まだ見ぬ強豪・黒い発電所二世・ズール族の戦士・西海岸で無敵との触れ込みで新日プロに来日した筋肉マン系黒人レスラー・ヘラクレ
ス・ローンホークというレスラーがいた。
来日第1戦の生中継TVマッチで強烈な弱さを爆発させ、対戦相手の木戸修を「これどうしよう・・・・。どうやって負けたらいいの?・・
・・」と困惑の極みに叩き落し、関係者を激怒させた(しょっぱすぎて)伝説の男。
カブ次郎、おまえはソレだ!!期待していたんだぞ!!(泣)
1回戦第7試合
「モー虫」史上最強の国産カブト・カブえもん
黒い断頭台・セレベスオオヒラタクワガタ
凄まじい新必殺技・人気者対決は一撃決着
カブ1号、カブ次郎と、国産カブト勢・二連敗。内容も悪い、いや、悪すぎる。コミックショー並みの展開で目も当てられない惨敗だ。
たのむ!!頑張ってくれ、国産カブ!!
しかし、最後のひとり、国産の最後の砦・国産カブトAことカブえもんは期待できる。
「カブえもん試練の十番勝負」で秒殺の山を築き、一躍国産カブトの評価を高めた伝説の男なのだ。
まず第一に戦いの際のファイティング・ポーズが違う。
体を低く折り敷き、ツノを地面に付け、前足のフセツは折りたたむ。そして小刻みにツノを相手の身体の下を出し入れさせ、タイミング良
く必殺のジェット=アッパーを炸裂させるのだ。居合斬りの名人のように、一瞬で相手を斬り伏せる。
いや、斬り伏せるのではない。吹き飛ばすのだ。相手はカメラでもとらえられないスピードで飛ばされる。
対戦相手は最古参ファイター・我が家の人気者・「黒い断頭台」セレちゃんだ。
昨年は無敵を誇ったセレちゃんも、大挙して押し寄せてきた超強力な新外国人選手が相手では去年のようにはいかない。
しかし、自信を失ってはいない。
セレちゃんが他のファイターに勝っているのは、折れない心だ。
「オレはまだまだやれるぜ!!じいさんあつかいはごめんだぜ!!」
そう言っているように見える。
戦いが始まった。
シュッシュッ!!カブえもんが必殺のジェット=アッパーを狙うべく、タイミングをはかってツノを滑り込ませようとする。
そのツノの先端をセレちゃんのアゴがとらえる。
ゲ、ゲエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!出、出たあ!!(「リングにかけろ!」の観客風に。)
セレちゃんの新必殺技・サイクロン・メイルシュトロームウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!
カブえもんのツノの先端のみをロックした状態で、一気にひねりこみながら差し上げる、
超荒業!!
カブえもんの身体は目にも止まらぬ早さで半回転し、リングに叩きつけられた。
吠えるセレちゃん。
人気者対決はセレちゃんの脅威の新必殺技で決着した。
素晴らしい試合だった。思わず拍手。
合気道の様な、居合いのような鮮やかな新必殺技が爆発!
1回戦第8試合
突進するミニ蒸気機関車・アトラスオオカブト短角
地獄の番犬 リノケロスフタマタクワガタ
地獄の番犬がミニSLを秒殺KO
カブえもん試練の十番勝負における前半戦で、最も善戦したのが意外にもこのアトラスオオカブト短角だった。
短い三本のツノを巧みに使い、トリケラトプスのようにグイグイと押し込んでいく。
闘志もある。国産のカブト・クワガタなら、小型のオスはほとんどが平和主義者である。
ちびアトラスは下手をすれば、他の中型カブクワの、大型のオスに勝ってしまうだろう。アトラスオオカブトとは侮れぬ種族である。
前回大会で、準優勝したアトラスを、あわやという所まで追い込み、惜しくも逆転負けを喫したリノケロス相手に、どこまでやれるだろうか。
戦いが始まった。低い姿勢で構える短角アトラス。必殺のスチーム・ローラーで地獄の番犬を轢き潰すか?
リノケロスはなにか違う方向を見ている。サイドからスチーム・ローラーを決められたらひとたまりもない。
リノケロスが向き直る。
その瞬間、出た!!必殺のツイン・ランサー!!鋭いアゴの先で無造作にアトラスの真ん中のツノをつかみ、右方向に投げ捨てる。
一撃で決まった。凄い力だ。
地獄の番犬、短角アトラスを全く問題にせず。
雄叫びもあげず、歩いていく地獄の番犬。
「軽すぎるんだよ。もっと強い相手を連れてきな。」
リノケロス、完勝で二回戦進出。
画像は見にくいのでカットしました。
見にくいけど、ツイン・ランサーが炸裂するところ。
というか、全然見えませんな・・・・。