第7夜・魅せられし者は?・・

タランドゥスVSスマトラオオヒラタ

報告者:子供おやじさん

地方住まいの私はそれを聞き知るのみであった。
仕事帰りの街角で私の目は釘付けにされた。
「どうですお客さんこの艶肌、入店したてのピチピチですよ、やってみませんか。」店員は私の心を見透かしたように囁いた。
さらに店員は「バイブで興奮」だの「穴に潜行」だの「濃いタンパクを飲ませる」などとあやしげなプレイを解説しながら、どうやらオプション追加を勧めていたようであったが、高揚した私にその声はほとんど届かなかった。
そのとき私の脳を占拠していた欲望はただひとつ、
一戦交えたい
私は店員が用意した数々のオプション用具を丁重に断ると、基本料金だけを手渡した。
持ち合わせていたその金が、妻から預かった振込み代金であることも忘れるほどに鼻息荒く店を後にする私の脇に抱えられていたもの、それは
『タランドゥス・末端価格3万5千円也!』
自宅で正気に返った私は、とりあえずケースに貼られた値札とレシートをはさみで細かく刻んだ。

こうして我が家に訪れたタランドゥスであったが、実物の深い艶の前には「傷つけたくない」「できれば完品のまま標本に出来たら」という感情が沸き起こるのも自然ではなかろうか。実際、当時タランドゥスのバトル報告などほとんど無く、我が家においてもいつしかバトルとは無縁のクワになってしまっていた。
そんなある日、息子が言った。「ねえ、戦わせよ。」
はっとした。このクワは、持っているムシキングの金カードがタランドゥス一枚である息子にも特別な虫だからである。
私は深く反省した、子供の頃の夢などと言って虫を買い集めながら、その扱いに差をつけていることに。子供の好奇心とは、そう、もっと純粋であり、高価とか貴重だとかは関係ないのである。
私はバトルを決意した。ここで弱そうな相手で様子見などすれば、それこそ打算的な大人のやりかたである。
自分に対する戒めの意を込めて、私はおごそかにスマトラヒラタのケースに手を伸ばした。(タランドゥスには迷惑なだけの話である)

 [スマトラオオヒラタ84mm VS タランドゥス75mm]

「殺されるかも知れんぞ(もちろんタランドゥスが)いいな。」と息子に言い放つと両者を対峙させる。
スマトラは先の戦いでマンディを血祭りにあげ、いまや全盛期を迎えた感のある我が家の絶対王者である。重量でもタランドゥスをはるかに凌駕する。
あっという間にスマトラがタランドゥスの頭部を上から捕らえた。「甘いわ!この新顔が!」とでも言いたげなほどの完璧なホールドである。
そのまま電車道で押されてゆくタランドゥス。「生きて帰って来い」と祈る私。
しかし、土俵際まで押し込まれたその時、タランドゥスの6本の足全体にグンと力がみなぎるのが見て取れた。
スマトラの突進が止まる。
タランドゥスは実戦の感覚を確かめるかのように足を一本ずつ進め始め、頭をホールドされた不利な体勢のままで、なんと土俵中央までゆっくりと押し返した。
真っ向勝負の力比べで押し込まれ、これまで受けたことの無いプレッシャーに焦るスマトラ。その証拠に完璧な位置をホールドしている顎をわざわざ挟み直そうと動かした。
その一瞬の隙をついて潜りこむタランドゥス。スマトラの体が浮き上がる。この時すでにタランドゥスはスマトラの両前足の付け根を顎でロックしていた。これは痛い。
タランドゥスは、なんとか中足と後ろ足で粘ろうとするスマトラをひっぺがすと、土俵際まで運んで投げ捨てた!極め投げ

土俵下で大の字にひっくり返っているスマトラ。絶対王者の敗北。
タランドゥス衝撃のデビュー戦であった。

 

 

第8夜 バトルではないです・・・みんだなお登場

ミンダナオオオヒラタVSスマトラオオヒラタ
 
                                          報告者:均太郎さん

 

ヒラタってどういうイメ−ジ?
”♀殺しクワガタ相撲挟まれると痛い根食い河川敷で獲れる凶暴でかい越冬する関東以北には少ない
まあここまでは誰もが知ってるね。アタヒの知識もここまでなのだけど、ちょっと吃驚させられたヤシがいたのSA

ここでその話。 ヤシとの出会いは都内のM社でなの。知っていると思うのだけど、
M社は虫の大きさについてはアバウトなところがあって5mmくらいの誤差は平気であるYO
アタヒはスマトラ君のスパーリングパートナーを探していて出来れば85mm前後の虫を探していた訳
ペアはいらないから単品で探すと、カマリネスヒラタ85mmというのがあって即効でレジ行こうとしたら隣にヤシがいたのさ

ヤシは75mmという表示で、それでも見比べると全然遜色無いし当然ヤシのほうが安い(貧乏人)!更に見回すとが3頭有って
プリンカップの大きさが
の大きさに比例すると思い勢いでGETしてしまった(でかい方)。

持ち帰ってから♂♀一緒にしたら何故かもてる。の方から近寄っていくので思わずヤシを雑居房に放り込んだ(しっと)。

 

其の時の話は置いておくとして
翌日スパーリングの為、ヤシを引っ張り出して長さを計ると79mmある。それではカマリネスの方が80mmだったかと・・・
M社に行くときはノギスを持っていこうと思ったのは言うまでも無い。

 

それから気を取り直してスパ−をするとヤシ奴あっさりと退く。
しまった!昨日の1件が響いたかと思ったが、ヤシは柵際まで下がると後ろ向きに柵を登る。(写真)登ってから後脚でぶら下がると
高い位置からスマトラ君を攻撃する。スマトラ君は怒り狂って反撃するけどヤシは宙ぶらりんの姿勢で受け流す。
やりたい放題やっていたけどスマトラ君が伸び上がって攻撃を加えると今度はトコトコと柵の上を歩き出す。スマトラ君の届かないところにくると
次は休憩中。思わずため息をつくと、スマトラ君何故だか勝利の身震いしている。思わずえっ?って・・・・・
かませ犬の役をきっちりこなしながら全然悲壮感が無い。最小限の労力しか使っていない・・・OrZ
美形でオンナにモテル。要領がいい。人当たりもいい。仕事もできる。

そんなヤシ皆さんのまわりにもいない?

 

 

 

第9夜 逆襲のアトラス
アジアのサップ アトラスオオカブト(83ミリ)VS

 漆黒の独裁者パラワンオオヒラタクワガタ(80ミリ)

                      報告者:クワ万歳厨さん

 

 



9月16日、アトラスVSパラワン

その勝敗はパラワンが圧倒的な力で完封しアトラスを死に追いやった。それから半月・・・・・

ホームセンターの昆虫売り場、
9月と比べたらにぎわっているがいる虫は70%以上ゴホンヅノカブトである。その中に一匹、ペアと書いているケースを発見
なんと中にいるのはアンタエウス
しかも普通70ミリで1万円以上だがなんと80ミリで4800円という特価
つい手が伸びる・・・しかし大人しかったらどうする・・・
手を止め横に目をやると小便やら食べ残しで汚れたケースにアトラス
が・・・・そしてまけてもらって500円で購入

一日トレーニングをしたアトラス
とパラワン・・・頂上決戦の幕開けだ!

シュシュという音で威嚇するアトラス。パラワンも突撃する
両者がまともに組み合った

バキバキいわせ木屑が飛んでいく
パラワンもアトラスも完全に互角
アトラスは足を振り回し三本角で突撃する。パラワンも胴体を挟み込み吹き荒れるアトラス竜巻を押し返す。

 

目を離す隙もないほど激しく戦い続ける。まるでウルトラマンティガでのゴルザ強化とパワータイプの闘いのようだ
激しく組み合う中でパラワンが斜め下からロックし持ち上げる
アトラスここまでか!と思った矢先に無理矢理大顎から抜け出しアトラスが横からロックし持ち上げにかかる。焦るパラワンはその猛威から逃げ切れない・・・

いやパラワンは全くどうじていない。アトラスですら締めるのが精一杯。持ち上げるのは完全に無理
体勢を立ちなおしたパラワンは
いきなり虐殺技・首折りでアトラスの首を挟む。バキバキ言いながら後退するアトラス・・・

その時だった!ビシという音が響く!アトラスの首が吹っ飛んだのか!いやアトラスはリング上にいる・・・そしてパラワンは・・・
なんと60cmほど吹っ飛んでいた

よく頑張った!アトラス
パラワンは状況が掴めない様で
ひたすら大顎を振り上げている
偶然だったかもしれないがアトラスは勝ったのだ
そして必ずアンタエウスを家に招待すると心に誓ったのであった

激しい戦いでした。

 

 

 

第10夜
特別試合?
スマトラオオヒラタ87mmVSラオスアンタエウス75mm
(3分2R)
                  
報告者:均太郎さん

 

両者ロックアップで始まり力比べとなる。

上からロックするスマトラと下から前足を挟むアンタウエス。

1分30秒を過ぎたところでスマトラの体が浮いてくる。

下から前胸部を挟み上げると、くの字になるスマトラ。

だが、上から全力でスマトラが締めつけるとアンタウエスは頤を離す。

スマトラも頤を広げて対峙する。仕切りなおしか?

しかし次の瞬間、反対側に走り出すアンタウエス。

1R互角に戦ったのにこれか?そりゃ無いYO!

ともあれ両者ともご苦労!

スマトラオオヒラタ(2RTKO)ラオスアンタエウスX

 

                                                     モー虫初登場!アンタエウスの勇姿。

                                                     (画像も均太郎さん提供)

 

 

 

 

 

第11夜

我が家のクワカブたち

報告者:クワ万歳厨さん

今年度の家のカワイイ?虫たちのプロフィールです。
大牙男爵
マンディブラリス 84ミリ
必殺技 デビルハンマー
5月に2000円でやって来た奴
値段の割?には強くアトラス初号機を俊殺しさらに締め上げ続ける残酷な香具師 脱走騒動やら起こし色々と思い出を作り7月に引退

アジアの特攻戦士
アトラス初号機  65ミリ前後?
ザ・スピードダッシュ 雌攻め
マンディとともにやって来た短角アトラス。雌を痛めつける最悪な男だったが実践ではサッパリだった

完全武装の鬼軍曹
アトラス二号   74ミリ
グレイドホーン アタックブレス
スーパーの一角から参戦した長角アトラス
凶暴で逃げを知らないが隙が多い選手だった。結構強い

雑木林の風雲児
国産カブト信長号   73ミリ
アタックホーン Wクラッチ
我が家最強の国産カブト
バトルロワイアル&第一大会優勝
最初は逃げるだけだったがアトラスのグレイドホーンを喰らいマジギレ。アトラスの首に食い込ませるほどの凶暴性を得た

 

狂気の殺人男爵
リノケロス    75ミリ
ツインバスター
ホームセンターからやって来たジャワ産。小柄な獲物はあっさり投げ飛ばし大型も締め上げ戦意喪失に追い込むヤバイ男
でも足腰をもっと鍛えたらなあ

気弱な銃器兵
国産カブトブッシュ号 60ミリ
リングアウト アウトアッパー
はい。大人しいです 雌だけに凶暴です。戦えばリノケロスを圧倒するが一週間に一回ほどしか戦わないシャイな奴
逃げ王 寂れた宝刀 60ミリ

国産カブトパウエル号
スカイジャンプ 逃走安静
ブッシュ号よろひどいのがこいつ
戦いを知らない 戦わない
もうダメ 戦ってよーーー

漆黒の独裁者 あの世の死刑執行人
パラワンオオヒラタ   80ミリ
ヒトラースイング クラッシャーバッグブリッカー ギロチンカッター
マジでヤバイ メス殺しに事故でのパウエル号殺しさらに試合でのアトラス殺し。やばすぎる
カレクック!スニゲーター!悪魔将軍?そんな生易しくは無い
昆虫界のゼットン キングギドラ
ともかくやば過ぎる。浮かせれない 獰猛 動きマジで早い
来年にも参加か!?

光り輝く移動要塞
アトラス三号  78ミリ
トライアングルバスター
獰猛 凶暴 残忍な凄い奴
メスを追い掛け回し交尾を拒否したら角で鋏む締める穴を開ける
しかしパラワン戦でレフリーストップもむなしく旅たってしまった

アジアのボブサップ
アトラス4号    83ミリ
グランドボーリング 甲虫十字架
デカイそしてくさいしかも凶暴
パラワンと激戦を繰り広げ勝利したアトラスの中のアトラス(二戦目は俊殺されたけどw)カッコいいぜ

以上でした

 

 

 

 

第12夜
期待の新人 ,謎の試合放棄
コーカサスオオカブト88mmVSラオスアンタエウス75mm
                 
報告者:均太郎さん

 


クワガタばかりの"ムシKINGオブケージ"にカブトが遂にやってきた。

その名はコーカサスオオカブト。虫王でもモー虫I・W・G・Pでもその評価は高く、本家ムシキングでもつよさ180(銀)と一般種では高評価。
を挟み殺したとか大穴を開けたとか、凶暴性でもアトラスオオカブトと並び比類が無い。大型の個体ではないが長角の出易いジャワ産で、国産カブトをスパーでKOした実力は期待出来る。

新人同士のデビュー戦で行くとも考えられたが、ここは古豪と当てて試練を与える方向とした。
相手は既に3戦目のアンタエウス、こちらは実力者振りを示して絶好調へと向かいつつある。

両者コンタクト後相手の出方を窺う。
低く構えて頭角を矢次早に繰り出すコーカサス、踏み込んで一撃を加えるが鉄壁の守備に阻まれる。
するとあらぬ方向へと向かうコーカサス、柵にしがみついて1R終了。
2R開始早々ロボコンパンチの連打で見せ場を作るが、何を思ったか歩いて相手を乗り越えようとする。
アンタエウスの頤に阻まれ大きくのけぞるコーカサス、3度の前進を止められると再び柵へと歩き出す。
今度は戸惑いも無く柵越えしてそれで試合終了。期待のデビュー戦は不完全燃焼に終わった。

ラオスアンタエウス(2R42秒試合放棄)コーカサスオオカブトX

                                                  

                                                                アンタエウスのアゴ、かっこいい!

 

第13夜
我が家バトル
・・バトルサイボーグ・・
                  
報告者:子供おやじさん


「死んでない、これ生きてるよ!」
マンディのことである。激しく挟んでくる元気さに、先日のスマトラ戦での負傷は錯覚だったかと裏返してみる。すると、やはりその腹は醜く破れ中身が見えているようでもある。
何とかしてやりたい・・・。  私はマンディに禁断の手術を行うことを決断した(そんな、たいそうなもんや無い)。
穴に合わせて切ったプラ板をあて、瞬間接着剤を何層にも塗り固めていく。
暴れて後ろ足で接着剤を掻き落としてしまうために作業は困難を極めた。
接着剤が体内に流れ込めば命を縮めかねない。マンディは手術に耐え、新たな装甲を手に入れた。
1週間後、元気なので試しにスパーリングをさせてみた。
VS コンフキウス80mm(我が家ではあまり強くない)
マンディは顎で簡単に追い払った。
VS セアカ80mm
互いに何度か激しくはさみ合った後マンディがセアカを土俵から押し出し撃退した。闘争心も萎えてないようだ。
トップカテゴリー戦へ復帰する機は熟した。行けマンディ改よ!

[タランドゥス75mm VS マンディブラリス改100mm]

スマトラヒラタ戦で衝撃的デビューを飾ったタランドゥスであったが、その後何度ものセアカ戦でリーチの短さという短所を露呈していた。ただし、常に先手を取られながらも自分より大きいセアカに勝ち越すタランドゥスの評価は決して下がっていない。
マンディにとって、宿敵スマトラを破ったタランドゥスとの一戦は、復帰後の真価が問われる戦いであった。
頭をブルブル振動させて威嚇するタランドゥス、マンディはいつものように上段に構えて迎え撃つ体制だ。
先に前進を始めたのはタランドゥス。そろそろと近づきマンディの間合いに入る。
動かないマンディ。タランドゥスの顎があと少しでマンディの体に届くその時、パシッとマンディが顎を振り下ろしタランドゥスを捕らえた。
以前に劣らぬ、いや、スマトラ戦での腰が引けて空を切ったそれではなく、前方に体重の乗ったカウンターはタランドゥスの動きを止めるに十分であった。そしてそのまま抜きあげにかかる。
タランドゥスの脚力を持ってしても、いまや土俵にしがみつくだけで精一杯である。これこそがマンディの身体能力だ!
しかもマンディのあまりに長いリーチはタランドゥスの頭、胸を越えてそのボディを両サイドから捕らえていた。
マンディが渾身の力を込めるとタランドゥスのボディは両側からつぶれた。
これにはタランドゥス、たまらず「あひん」と(これは私の声だ)あっさり足を離した。
マンディは風船をへこますようにタランドゥスを頭上で二度三度と締め上げると、土俵下に投げ捨てた。
タランドゥスに指一本触れさせない完勝。ここにマンディは名実ともにバトルサイボーグとしての復活を遂げたのであった。

PSタランドゥスは無事でした。(あー焦った。)
その後マンディ改はスマトラとリベンジマッチを行いましたが、スマトラを見た瞬間に逃げました。
そして、タランドゥスとセアカには全勝。
サイボーグ化により強化されたのは、相手の力量を瞬時に見抜く能力でした。

 

 

 

第14夜
その後

                      報告者:子供おやじさん


その後の我が家の頂上バトルは、強い順に、

 スマトラヒラタ84mm:生涯2敗。1つはタランドゥス戦での完敗。もう1つは跳ね上げたセアカに上羽を鋏まれ穴が開いたためのTKO負け。マンディには全勝。
 タランドゥスには初戦で敗れたものの、後は斜めや下かと攻め方を変え、二度と負けることは無かった。戦闘に対する学習能力の高さは、さすがヒラタ族と感じさせてくれた。

 マンディ100mm:スマトラに全敗。タランドゥスとセアカに全勝。サイボーグ化後は、スマトラとは何度やらせても逃げたが、勝てる相手にはとことん強かった。

タランドゥス75mm:スマトラに1勝。マンディに全敗。セアカには勝ったり負けたりで、勝ち星で上回った。

セアカ80mm:スマトラに一度TKO勝ち(偶然)。マンディに全敗。タランドゥスの好敵手。となりました。

 

 

 

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