39回大会
Dブロック
1回戦第十三試合
白い常勝将軍 グラントシロカブト グレイハウンド
VS
虹色の巨人 ニジイロクワガタ デスギガス
初登場のグラント・グレイハウンドの初戦の相手は、たこつぼOBのニジギガス。
現在は平成20年の4月だが、ニジギガスはまだまだ健在。
丈夫で長生きなのがニジイロクワガタの長所だ。
グラントVSニジ、というと、苦い思い出がよみがえる。
2年前の夏、モー虫に初登場したグラントは、ニジイロとのデビュー戦でお互い何もしないという猛烈な塩試合を繰り広げたあげく、1試合で死去してしまったのだ。
シロカブトは決して安価ではないだけに、残念極まりない出来事であった。
初代グラントVSニジイロ・フラワーケイジ戦。試合にならず。 |
当時のTOPページで、両者が対峙する画像を使い、「全く違う姿形だけにお互いを敵と認め合えず・・・」みたいなコメントを付けたが、コレはこのグラントがしょっぱかっただけで、原因はお互いの姿形ではない。
前にも紹介したが、CharlesさんのB−B!(1のほうね)ではニジイロとグラントが素晴らしい名勝負を繰り広げている。
さて、グレイハウンドとニジギガスはどうか。
動画リンク:グラントシロカブト GH VS ニジイロクワガタ DG http://r2.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
おお!!嬉しい誤算。両者とも燃えている!!
攻め込むグラント。
いつもは消極的なニジギガスだが、グラントの挑戦にソウルが燃え上がる。
「ちょこざいな小僧め!」
必殺のウイニング・ザ・レインボーで迎撃。浮き上がるグラントちゃん。
温厚な種類も、なぜかシロカブトには厳しい。
行け!ニジギガス!勝利は目前だ! |
負けじとグラントもやりかえす。
フィニッシュは「王家の牙」ダイナスティ・シザースだ。
ライト級相手だとしぶとさを見せるニジちゃんも、グラントちゃんのヘラクレスばりの荒技に轟沈。いちおうグラントちゃんはヘラクレス一族に連なる血統の種族なのだ。
イロモノ対決を制し、グラント将軍が2回戦進出!!
2回戦第5試合
密林の黄色い怪鳥 ラコダール・イエローバード
VS
白い常勝将軍 グラントシロカブト
ついに黄色い怪鳥・ラコダールが登場。
相手はニジギガスに快勝したグラントシロカブト。
しかし、残念ながらこの試合の結果はすでに公開済みだったりする。
むしさんすきすきの第7話「超兵器R1号」(ラコ様の話)でUPしてしまったからだ。
動画リンク(いちおうね):グラントシロカブト GH VS ラコダール・イエローバード http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/86642120
おおっ!攻め込むグラントちゃん!!必殺のダイナスティ・シザースがラコ様を揺らす。金星GETか!?と思わせたが、これでやられてしまうラコ様ではない。
十分に相手の持ち味を引き出しておいて、頭越しのバーチカル・スープレックスで場外葬。
いかすぜ!!ラコ様!
華麗なるマタドールが、華麗に魅せて3回戦進出!!
2回戦第十四試合
甲虫発電所 タランドゥスEX
VS
肉弾装甲車 マキシムスマルバネクワガタ
少しずつ成熟が進むマキシムス。
自分から積極的に攻撃はしないが、簡単には逃げ出さないのがマキシムスのいいところだ。ほとんど積極性を見せなかった初代マキシムスだが、最晩年にほんの数試合だけ、それなりに良い試合を残していった。
その時間(成熟度)と強さの相関関係はまるでミヤマクワガタのようだ。
しかし、この時点ではまだ不十分。
長い長いハブラシ誘導の末、タランドゥスが前進。
マルちゃんも逃げずに迎え撃つ。
長い膠着の末、ようやく戦い始めた、と思いきや・・・・。 |
マキシムス・マッスルボマーVSローゼンベルグ・デスマスク戦のように、「人」の時のようになる。
「よし、ようやく戦いらしくなってきたぞ!いいぞ!」と思い、カメラを回し始めるが、その直後、アッサリ決着が着いてしまう。
私の動きが悪かったか、簡単に転落してしまうマキシムス。
一瞬ではじけて、転落してしまうマルちゃん。 |
し〜〜〜〜ん。
これは再試合だろう・・・・。と思ったが、もはやマルちゃんは戦わず。
極端に短い塩動画なので静止画で十分だろう。
当時は例の掟と容量節約のため、お見合い動画はさっさと消していた。編集でつなげる素材として残しておくべきであったと思うが、当時はそんな考えはなかった。お見合い動画を単独でUPするなんてことはあり得ないからだ。
お見合い動画を残しておけば、この試合も少しは見られるものになるんだが・・・と今になって思ったりする。
タランドゥスEX、圧勝で3回戦進出。
1回戦第十五試合
鋼鉄の獣戦車 アトラスオオカブト メタルビースト
VS
電光獣 スペクタビリスツヤクワガタV
前回大会準優勝のアトラスMB。
破壊獣・アトラスAの二代目襲名はもうすぐそこだ。
1回戦の相手は、電光獣・スペクタビリス。
前回大会はビソンに電撃勝利、タランドゥスに肉薄して評価を上げた。
しかし・・・・・。
タランドゥス戦での「がんばったけど報われなかった」経験がいけなかったか、獣戦車の強さを感じ取ってしまったか、スペ様が全く戦わず。
再戦でもサッパリダメで、このカードは獣戦車の勝利に確定。
両者のからみすら無いひどい内容だったので、容量節約のため静止画もなし。
2回戦第6試合
暗黒騎士 ブケットフタマタクワガタ ランスロット
VS
鋼鉄の獣戦車 アトラスオオカブト メタルビースト
1回戦ではスペ様をオーラのみで圧倒。
悲願のアトラスによるGP制覇に向けて突き進むアトラスMB。
そこに立ちはだかったのは、スペ様を上回る気まぐれな暗黒騎士・ブケットランスロット。
その体格はクルーザー級。
のちの話になるが、クルーザー級GPで、アトラスMBより大きいヘルベルスオオカブトをワンサイドで粉砕している。(第2回クルーザー級GPでUP済み。)
しかし、ここはメタルビーストだろう。
前回大会準優勝の獣戦車が、こんなところで消える訳にはいかない。
動画リンク:アトラスメタルビースト VS ブケットランスロット http://r2.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
ほげー!!
つ、つええ・・・・・。
思いっきり深く、正面から組み合った両者。
私の今までの経験では、この体勢だとアトラスは力を発揮できる・・・はずであった。
また、フタマタクワガタのみなさんは、機能としては上からの抱え込みに適した形態をしてはいるものの、実際に戦ってみると抱え込むよりも、斜め差しの体勢の方が強さを発揮できたりする。・・・・はずであった。
しかし、ブケットランスロットは、この体勢から一気に獣戦車を粉砕。
準優勝者をまるでザコ相手のように粉砕。
シェンクリングに続き、アトラスMBまでもが伏兵に屈し、序盤で消えるハメに。
うそー!?圧倒的な強さで、獣戦車を粉砕!! |
ブケットランスロットの雄叫びが、
格が通用しない、戦国時代の到来を告げる。
つええじゃないの・・・・。
私はブケットの目覚めに胸を高鳴らせた。
1回戦第16試合
私だけの十字架 ルデキングツヤクワガタ クライスト
VS
死に神の鎌 ギラファノコギリクワガタ デスサイス
おそらくは実力No.1。
初代ギラファっちとほぼ同等のサイズを持つ、ギラファっちデスサイスが登場。
相手はルデキングツヤクワガタ クライスト。
ルデキングやワラストンを甘く見てはいけない。
内歯上がりでも、内歯下がりでも、その一番大きい内歯は、カブクワの装甲を簡単に貫いてしまう。
先日はワラストンにもの凄く苦い、苦すぎる汁を吸わされた。
穴開けパンチのようにスプーと穴を開けてくれる。止める隙もない。
ひいいいいいいいい!!やってくれおった!!
ムンクの叫び状態だ。
さて、クライストは優勝候補のギラファっちデスサイスにどう挑んだか。
動画リンク:ルデキングクライスト VS ギラファっちデスサイス http://r2.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
でたー!!やっぱりでたー!!
必殺(自分に対して必殺ね。)の南斗鳳凰拳・死を呼ぶ聖帝十字陵・タイタニック・セイリングが爆発。
違う!!敵は私ではない!!志村、前!前!!状態だ。
強烈〜〜!!甲虫特急!! |
肝心のギラファのことは見えてなかっただろう。
タイタニック・セイリング中のルデキングのどてっぱらに、ギラファの甲虫特急・ギャラクティカ・エキスプレスが直撃。
圧勝でギラファっちデスサイスが3回戦進出。
3回戦第七試合
密林の黄色い怪鳥 ラコダール・イエローバード
VS
甲虫発電所 タランドゥスEX
黄色い怪鳥・ラコダールと、甲虫発電所・タランドゥスの対決。
十分優勝圏内の強豪同士の好カードだ。
先日、ジローさんの報告に、75mmタランドゥスが、93mmのコーカサスを問題にしなかったという話があった。実際、タランドゥスは強い。相手を損傷させる破壊力もある。
タランドゥスの強さの源は、足腰のパワー、そして無尽蔵の根性だ。小細工は一切なし、向かってくる相手を正面から迎え撃ち、力でねじ伏せる。
それに対し、ラコダールの強さの源は、類まれなスピードと、速攻や側面攻撃などのテクニックだ。小細工まかせとけ、向かってくる相手のサイドを取り、テクニックで勝利をもぎ取る。
全く正反対の個性。パワーと根性。スピードとテクニック。タラちゃんがたっぷり持っているものをラコ様は持っていず、逆にタラちゃんに欠けるものをラコ様はたっぷりと持っている。
両雄の激突が始まる。
動画リンク:ラコダール・イエローバード VS タランドゥスEX http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
ラコ様の猛攻。トルネイド・アローが爆発。
華麗なる甲虫貴族の剣舞。雨あられと、ラコ様のレイピアがタランドゥスに降り注ぐ。
波状攻撃から、上から抱え込みに移行する黄色い怪鳥。
しかし、タランドゥスの防御力は高い。
びくともしないタランドゥス。
しかし、タランドゥスにも攻撃の手段がない。
突進するタランドゥスだが、黄色い怪鳥はヒラリと身をかわす。
リーチの違い、スピードの違いが大きく、ラコ様をとらえることができない。
ようやく、タランドゥスがラコ様の顎先を捉える。タランドゥスの主戦武器・「裁きの斧」トマホーク・クローザー。手斧のようなアゴの先端でロック、ラコ様の動きを止めにかかる。
甲虫発電所の裁きの斧がラコ様をとらえるが・・・ |
しかし。イエローバードは、「むしさんすきすき」での対レギウス戦同様、その拘束を簡単に解除してしまう。
そして、レイピアをタランドゥスに斜めから「浅く」差し込む。
あくまで、「浅く」「斜めに」だ。
華麗なるテクニック。正面から斜め差しにいけば、タランドゥスのアゴも有効になり、その秘密兵器・第一内歯も機能してしまう可能性がある。
初代タランドゥスは、この第一内歯でラコダールやスペクタビリス、ダールマンといった細いアゴを持つツヤクワガタを縛りつけ、完全に沈黙させて勝利している。
浅く差し込むことで、タランドゥスを何もできない状態に追い込む。
「速く」「テクニカルな」ラコダールだが、多くの場合、速さやテクニックはパワーの前には打ち消されてしまう場合が多い。パワーがあってはじめてスピードやテクニックが生きてくる。
そのため、体格で不利な細身のクワガタが勝ち進むことは難しい。
甲虫の対決では、まずパワーこそが最大の強さの要件であって、スピードやテクニックはその下にある要件にすぎない。
しかししかし。
イエローバードには、それまでの同種の仲間たちとは違う条件があった。
デカい。クルーザー級という体格的な優位がイエローバードにはあった。
ラコダールに欠けているもののひとつ、「パワー」がイエローバードにはあった。
同体格ならばあるはずだったタランドゥスのアドバンテージが消されてしまう。これではタランドゥスもかなわない。
出た!!タランドゥスを引き剥がし、自分の斜め後方に投げ捨てるラコダール。ラコ様の頭上に、黒い虹がかかる。
足腰の強いタランドゥスを宙に舞わせる!! |
強い。
強豪中の強豪・タランドゥスに快勝。
密林の黒い怪鳥が、ブロック制覇に大きく前進。
ラコ様、華麗なるテクニック、そして脅威のパワーも見せ付け、強豪・甲虫発電所をK.Oして、ブロック決勝進出!!
3回戦第八試合
暗黒騎士 ブケットフタマタクワガタ ランスロット
VS
死に神の牙 ギラファノコギリクワガタ デスサイス
大きさ=強さである場合が多い甲虫の世界。
中にはウドの大木もいなくなはいが、ミドル級&クルーザー級、もしくはクルーザー級&ヘビー級の混合GPを行った場合、やはり大きい階級の選手たちの勝率は圧倒的に高くなる。
クルーザー級がひしめくDブロックでは、さっきの試合でラコダール・イエローバードがブロック決勝進出を決め、もう一方でもクルーザー級であるブケットとギラファが勝ち残った。
さて、ラコ様とブロック決勝を争うのはどっちだ!?
試合開始。
いきなり正面から組み合う両雄。
これはギラファの対フタマタ必殺兵器・地獄の甲虫組体操・アントライオンズ・キャリーの体勢だ!!
相手の締め付けが、そのまま相手への締め付けとなる、恐怖の返し技。
ギラファのアゴがさらに下方へずれれば、フタマタクワガタの締め付けは自分の脚を束ねてしまう力となり、アントライオンズ・キャリーの威力はさらに上昇する。
動画リンク:ブケットランスロット VS ギラファっちデスサイス http://r2.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
しかし!なんとランスロットはギラファのアントライオンズ・キャリーを正面から押し返していく。
ま、マジで!?ランスロットつええ〜〜〜!!
必殺の甲虫蟻地獄を返されたギラファは動揺。
お互いのロックがはじけて解けると、ギラファっちデスサイスは撤退を選択。
正面から組み合う両雄だが・・・。 |
暗黒騎士が恐るべき力を発揮し、Dブロック決勝進出!!
Dブロック決勝戦
密林の黄色い怪鳥 ラコダール・イエローバード
VS
暗黒騎士 ブケットフタマタクワガタ ランスロット
これは好カードだ。
好勝負を連発、勝ち上がってきた黄色い怪鳥・ラコダールと、驚くべき強さで優勝候補を総ナメにして勝ち上がってきた暗黒騎士・ブケット。
体格的にも互角のサイズで、どちらが勝つかわくわくしてしまう組み合わせだった。
2回戦でアトラスMBを、3回戦でギラファっちデスサイスに完勝して私を驚かせたブケットが、ここでも目を疑う驚きのファイトをやってくれた。
動画リンク:ラコダール・イエローバード VS ブケットランスロット http://r2.bannch.com/bs/BBSres/29259/95063825
し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・。
コッチコッチコッチコッチ・・・・・(静かすぎて聞こえる時計の音)
い、一体どうゆうこと?
なんの原因もなく戦意喪失するブケットランスロット。
オイオイオイ・・・・ちょっとちょっと・・・
いくらなんでもコレはひどいので、仕切り直してもう一回。
ポタ・・・・・・。ラコ様が動いただけでブケット気絶。
しいいい〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
こ、これはひどい!!
日を置いての再戦も全くダメ。
コレはいったいどうゆうことでございましょうか・・・・・。
ま、まさかの結末。物語の破壊者・ブケットの自爆ダイブ!! |
私の期待を大きく、おお〜〜〜〜〜〜きく裏切って、ブケットランスロット、だらしなく敗退。
前回大会の負けっぷりもひどかったが、今回もひどい。
戦えば恐ろしく強い暗黒騎士。しかし気は弱い。
本当に不思議だが、なんでこうなるのだろう。
ジキルとハイドのような、全く別人のような二面性を見せる。
優勝候補を次々潰して、自分は最悪の塩試合で勝手に消えていく。
いったいどういうつもりなのか。
黄色い怪鳥・ラコダール、なんだか分からないうちにDブロックを制覇。