第39回大会
Cブロック
1回戦第九試合
地底戦車 ダールマンツヤクワガタ タックビル
VS
燃えるモヒカンエース ケブカヒメカブト
かわいいかわいいケブヒメちゃんのデビュー戦の相手は、地底戦車・タックビル。
戦闘力はほぼ互角と見たが、ケブヒメがどこまでやるかは見たことがないので分からない。
それ以前にこの組み合わせで試合になるのか。
一部の仲間は「ケンカカブト」と異名を取るヒメカブトだが、モー虫のヒメカブトが喧嘩好きだったためしはない。
ヒメカブト同士ならやるのかもしれないが、どうもイマイチな印象しかない。
全く戦わないわけではなく、いざ戦ったときには強さを発揮し、国産カブの胸部を破損させるほどの破壊力を発揮したヒメカブもいた。しかし、喜んで戦うタイプではなく、特に相手が強大な場合は全然ダメだ。
見た目はティティウス似だが、勇敢さでは雲泥の差があると思う。ティティウスは相手がコーカサスでも特攻を掛けてくれる。
さて、ヒメカブちゃんはどうか。
どう見ても期待度は低い。
「かわいいだけじゃダメかしら」タイプだ。
絵本「ぐるんぱのようちえん」の失敗ばっかりしている子ゾウ、ぐるんぱのようだ。
ぐるんぱ。積み重ねた失敗が、最後はぐるんぱを幸せにする。下の娘が大好きな絵本。 |
もしくは小豚ちゃん、いのししの子供のウリ坊。
さらには、時々某掲示板に貼られているホモビデオ「淫乱テディベア」の、小柄だがまるまるとしてはち切れそうな身体のヒゲデブを連想する。(連想すんなって・・)
動画リンク:ケブカヒメカブト VS ダールマンTB http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/4
げええ!!いきなり意外な展開。
タックビルの猛攻!!
ブヒー!!これは非道い!タックビルの地獄技・鼻なし芳一 ハナモゲラ・バイスの猛攻! |
小豚ちゃんの鼻を情け容赦なくねじり上げ、ブヒブヒ言わせるエグい攻撃。
やはりツヤクワガタはこうでなくてはいけない。
エグさこそがツヤクワガタの魅力だ。
かわいそうなケブちゃんは唯一の武器を封じられ、防戦一方。
現金なタックビルは、「こいつは弱そうだぜ!!」とばかりに、嬉々としてケブヒメちゃんの鼻を攻める。いや、責めるというべきか。
「オラオラオラ〜!!ケケケケケ・・・どうでえ!小豚ちゃんよう!!ブヒーブヒー、どうか許してくださいって鳴いてみな!!」
これは大丈夫なのか・・・・だんだん不安になっていく。デビュー戦で鼻をもぎられたら、いくらなんでもかわいそうだ。
姿がかわいいだけに、それは見たくない。
ダールマンの責めが続く。
しかし、下から挟んだがために、なかなか決着が着かない。ダールマンのパワーでは、この体勢からケブヒメちゃんを引き剥がすには至らないのだ。
一方的にやられて、ぐるんぱはしょーんぼりしょーんぼり、しょんぼり・・・・。
「ぐるんぱのようちえん」ならこのまま肩を落として去っていく所だが、こっちのぐるんぱはそこまで温厚ではなかった。
「いいかげんにせんか!コラー!!」
ぐるんぱの怒りがついに爆発。
狂乱テディベア グルンパズ・ストームが爆発。
ケブヒメの怒りの反撃に圧倒されたダールマンは撤退。
「いいかげんにしろ!!」
ぐるんぱはいいました。
だあるまんはしょ〜んぼり、しょ〜んぼり、しょ〜んぼり。
やる気を失って去っていきました。
ケブカヒメカブト、逆転勝利で2回戦進出!!
1回戦第十試合
光速のカミソリファイター シェンクリングオオクワガタ
VS
Noと言える日本 国産カブトムシ かぶざえもん
前回大会王者・シェンクリングが登場。
相手は大型国産カブトムシのかぶざえもんだ。
向かい合わせにリングに置いただけで勝負は終わった。
動画リンク:シェンクリング VS かぶざえもん
(フィニッシュのみなのでスルーでO.K。)
向かい合った瞬間に一撃で葬ってしまう。 さすがシェンクリング。つ、つええ・・・。 |
「No」という間もなく、1秒で片付けられてしまうかぶざえもん。
速すぎる。コレではUPできないので、再度やり直しをさせようとしたが、かぶざえもんは戦意喪失。時間をおいての再試合も無駄だった。
「こいつにはかなわない」そんな恐怖心を刷り込まれてしまったようだ。
3つのトーナメントを戦って、黒星はわずかにひとつ。強すぎるシェンクリング。
「カミソリ」という形容でもまだ足りない、と思えるほどの切れ味で、シェンクリング3回戦進出。
1回戦第十一試合
燃え上がる旭日旗 ゴトウヒラタ
VS
黒鎧の魔剣士 アマミント
国産の強豪同士の対決。
好試合を連発、人気者になったアマミ軍団だが、対ドルクスとなるとどうも旗色が悪い。
クルーザー級のマンディブラリスやエラフス、実力者のタランドゥスに勝つのだから、「ドルクス補正」で体格的ハンデを負うセレちゃんやマックスハートに勝ってもおかしくはないはずだ。しかし今の所、スマトラパリーに勝っただけで、ドルクスには跳ね返され続けている。
今回の相手のゴトウヒラタは恐ろしいことに「ドルクス補正なし」の70mm超の個体であった。
離島ヒラタの参戦を目論んでいた私は、このゴトウちゃんを見つけた時、「内規違反だがいいか・・・ゴトウはこれしかいないし・・・・」と、手に取った。
国産種の活躍は、トーナメントを面白くする。
しかし未だ国産種の優勝は果たされていなかった。
国産の最終兵器。悲願の優勝達成。それがゴトウちゃんに託された私の思いであった。
燃え上がる旭日旗。必殺技は「ゴーモンかましてよかですか」ゴーモニズム・プロクレイル。風呂に戦艦の模型を浮かべて、海戦の話を幼き私に語っていた亡きじいちゃん。行け!ゴトウちゃんよ!じいちゃんの魂をのせて。(自分の乗艦が魚雷で撃沈される話でしたが・・・。)
しかし。
動画リンク:ゴトウヒラタ VS アマミント http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/4
(あっさり味なのでスルーでO.K)
この時点では成熟が足りなかったゴトウちゃんは、小競り合いのみで撤退。
その実力が花開くのはもうちょっと先の事なのだった。
ドルクスなのにドルクス補正なしのサイズ。 どう見ても強い・・・はずだが・・・。 |
「あれ〜?」拍子抜けしたように佇むアマミント。こちらも国産の人気者・アマミントが3回戦に駒を進めた。
1回戦第十二試合
やる気の海抜0メートル地帯 国産カブトムシ なめざえもん
VS
マライタの破砕獣 ハスタートノコギリクワガタ
2試合連続でスルー推奨の塩試合が続く。
ここは一発、目が覚めるような試合を見たいところだ。
ここで危険極まりない裏番長・ハスタートが登場。
ハスタートは基本的に国産カブと対戦させてはいけない。
つのを折っちゃうからだ。
それを知ってか知らずか、なめざえもんは消極的な動きに終始する。
平成19年のシーズン前半は、かつてのモー虫ではヒーローであった国産カブ&ミヤマは極めて不作であった。小型個体しか入手できなかったミヤマは仕方ないにしても、カブのダメさには泣いた。
大型の選手を次々と招聘したが、どれも使い物にならず。
なめざえもんもまた、現れては期待を裏切って消えていった大型国産カブの1匹であった。
破砕獣、なめざえもんを問題にせず。 |
小競り合いもそこそこに、破砕獣がなめざえもんを終始圧倒。
イージーに3回戦進出を決めた。
(塩試合だったので動画はなし。オイオイ、3試合連続塩かよ!という声が聞こえる・・・)
2回戦第四試合
燃えるモヒカンエース ケブカヒメカブト
VS
華麗なるV セアカっちビクトリーム
漫画「金色のガッシュ」では、人気ナンバーワン魔物のビクトリーム様のパートナーが「モヒカンエース」という名の青年である。
もちろん本名ではない。髪型もムリヤリそうされたようだ。(だっけか?ちょっとうろおぼえ。)
このコンビは名コンビであった。
漫画ではパートナー同士の両者が、ここに激突。
本来ライト級の体格で、ツノが極端に短いケブヒメちゃんがGPを戦うのはちょっと無理があるのではないか。と思っていたが、1回戦を快勝。この後のGPでも、意外に強いことを示していく。
動画リンク:ケブカヒメカブト VS セアカっちビクトリーム http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/0
先手を取ったのはビクトリーム様。
いきなり必殺のチャーグル・イミスドンがケブヒメちゃんをとらえてしまう。
しかし、この体勢はケブヒメちゃんにとってもチャンス。短いツノが有効に使える超インファイト状態で、願ってもいない形だ。
必殺技の正面衝突。あとはどちらの技のパワーが優るか、それで勝負が決まる。
両者の必殺技が正面衝突。 |
パワーが優ったのはビクトリーム様だ! |
ねばるケブヒメちゃんだが、最後はひっぱがされてしまった。
相手に極端なインファイト、超近接戦闘を仕掛けなくては実力を発揮できないケブヒメちゃんだが、ライト級相手ならかなり強い部類に入る。ライト級では相手にならないので中量級GPに来たのだ。
しかし今回は、セアカにパワー負け。
さて、これはケブヒメちゃんが弱かったのか、それともビクトリーム様が強かったのか。
その答えは・・・・。
セアカっちビクトリーム様、モヒカンエースを降して3回戦進出。
3回戦第五試合
光速のカミソリファイター シェンクリングオオクワガタ
VS
華麗なるV セアカっちビクトリーム
37回大会の2回戦のカードの再現だ。
その時は、まだ100%に達していなかったビクトリーム様は、シェンクリングに一蹴されている。
ここまで無敵の快進撃を続けているシェンクリングにリベンジなるか?
まあ、普通に考えれば「ならない」が答えだろう。
ここは軽くビクトリーム様を粉砕し、逆ブロックを駆け上がってくる真に手強い敵・ハスタートVSアマミントの勝者を迎え撃たねばならない。
さあ、かかってこいビクトリーム!
ディフェンディングチャンピオンのシェンクリングはスタンバイ。
ゴゴゴゴ・・・・
対するビクトリーム様も、前回とは雰囲気が違う。
「わが美しさを股間に・・・・チャーレム!!」
「チャーグル・イ・ミ・ス・ド・ン!!!」
「その技がオレ様に通用しないのがまだ分からないのか?」
「今回も一撃で決めてくれるわ!ジェノサイド・スラッシュ!!」
両者の必殺技が正面からぶつかり合う。
動画リンク:シェンクリング VS セアカっちビクトリーム様 http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/0
ボゴー!!
うわ〜〜〜〜〜〜!!なんと意外な展開。
ビクトリーム様の最大呪文・チャーグル・イミスドンで吹き飛んでいくシェンクリング。
男子一日会わざれば刮目して見るべし、みたいな言葉があるが、成熟が進んだビクトリーム様は恐るべき力を発揮。
実際セアカは強い。ドルクスには一歩譲る、と長年思い続けてきたが、現在活躍中のミドル級王者・セアカっちDMの強さを見ると、そのポテンシャルは決してドルクスにも劣らないことを知らされる。
華麗なるV・ビクトリーム様が華麗にブロック決勝に進出!!
3回戦第六試合
黒鎧の魔剣士 アマミント
VS
マライタの破砕獣 ハスタートノコギリクワガタ
ノコギリVSノコギリ。
ノコギリ同士の同門対決だ。
ノコギリクワガタもまた、このシーズンに行われたGPでその実力が見直された種族であった。
初期のモー虫では中型以下の体格の本土産ノコが連戦連敗。
大金を投入して招聘した74mmトカラ、70mmアマミもそれほどの活躍はできず、ノコギリクワガタで強いのはギラファのみではないか、と思わせた。
そのギラファにしても、体格的なアドバンテージが圧倒的に有利な条件となり、そのアドバンテージ故に勝っているのではないか、という疑いがあった。
しかし。
平成18年のシーズンではライト級GPで国産ノコ、小型個体のギラファが活躍。ラフェルトノコもギラファを破るなどして、ノコギリクワガタが底力を発揮した。19年春には同じくライト級でミラビリスノコやウォレスノコが強さを見せた。
そして、この19年の夏に、アマミ軍団とハスタートが登場することになる。
さて、この大会でさらに上位に進むのはアマミか?ハスタートか?
動画リンク:アマミント VS ハスタート http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/0
のそのそと前進してくるハスタートに攻撃をしかけるアマミント。
矢継ぎ早に、魔剣士の妖刀・グランドクロスが破砕獣を襲う。
上から、斜めから、これがだめならこれ、とばかりにラッシュを掛けるアマミント。
いいぞ!!
そして、決定的なチャンスが訪れる。
破砕獣の危険な牙がアマミントの妖刀を捕捉しそうになる。
うわっ!折れるなよ・・・・!目をつぶりたくなる瞬間だ。
しかしアマミントは破砕の牙をするりとかわし、必殺の天地返し・ダイナミック・ワインダーを炸裂させる!!浮き上がる破砕獣!!
おおっ!!決まったか!?と一瞬思わせたが、常軌を逸した強さの足腰を持つハスタートは持ちこたえる。
ダイナミック・ワインダー炸裂! あと脚2本でK.Oだったが・・・ |
ならば!!と、ふたたび挟み直して再度のダイナミック・ワインダーを試みるアマミント。
が、足腰の強さではハスタートが上。
その筋肉だるまのような身体で、アマミントを跳ね上げてしまう。
その足腰の強さはタランドゥス以上。
恐怖の破砕獣がノコギリ対決を制して、ブロック決勝に進出。
Cブロック決勝戦
華麗なるV セアカっちビクトリーム
VS
マライタの破砕獣 ハスタートノコギリクワガタ
驚きの番狂わせを演じて、前回大会王者・シェンクリングを粉砕、ブロック決勝に進出した華麗なるV・セアカっちビクトリーム様。
圧倒的なポテンシャルで国産虫2匹を葬り、順当にここまでやってきた裏優勝候補筆頭・破砕獣ハスタート。
成熟度がUPし、シェンクリングをも葬ってしまった今のビクトリーム様を侮るわけにはいかない。
両者のボディ形状を比べてみると、セアカはハスタートにとって決してやりやすい相手ではないことが分かる。
湾曲し、相対したとき高い位置にあるセアカの太いアゴは、可動域がせまく、極端に短いハスタートのアゴでとらえることは難しい。
踏み込んで射程内に相手を捕らえようとすれば、それより先に必殺のチャーグル・イミスドンがハスタートの大きな胸部をロックしてしまうだろう。
問題はその先だが・・・・。
動画リンク:セアカっちビクトリーム VS ハスタート http://s9.bannch.com/bs/BBSres/29259/93745932/0
案の定、ビクトリーム様のチャーグル・イミスドンが、ハスタートを捕らえてしまう。
「もらったーーーーーーっ!!もはや貴様に反撃の術はなし!素直にK.Oされな!!」
左右に揺さぶりながら、ギリギリと締め上げるビクトリーム様。
技を掛けられながら前進するハスタートの 馬鹿力。異常に強い足腰が強さの秘密だ。 |
しかし。揺さぶられながらもじわじわと前進しているのは破砕獣の方だった。
「バ、バカな!?技を掛けているのは私の方だぞ!!あのシェンクリングですら屈した私の必殺技・チャーグル・イミスドンを受けながら平気なのか!?」
ハスタートの常軌を逸した防御力、桁外れのパワーに動揺するビクトリーム様。
ついには技が解除されてしまう。
再び前進しかけて、出会い頭にハスタートのはね上げをもらい、撤退モードに入ってしまうビクトリーム様。
2度、3度とリング上でハスタートと遭遇するものの、もはや戦意喪失。
強い。
強すぎる破砕獣が、特になにもせずにその圧力だけで圧勝。
破砕獣・ハスタートがCブロックを圧倒的な強さで制覇した。