39回大会中量級GP

 

Aブロック

1回戦第一試合

黒い秘密兵器 タイワンオオクワガタ ブラックオックス

VS

咆吼する黒い獅子 レギウスツヤクワガタ

 

 

 

 長らくお待たせして申し訳ない。

 いよいよ始まる第39回大会レポート。

 今大会の主役になるのは誰か。

 

 その開幕を飾るのは、タイワンVSレギウスだ。

 

 鈞さんのMKOCで長らく中量級王者に君臨、その恐るべき強さを天下に知らしめたタイワンオオクワガタ。

 MKOCでは、長い成熟期間の後に開花、もの凄い強さを発揮するようになったという。

 そうするとブラックオックスは、まだまだ未完成の状態だと言える。

 

 未成熟のオオクワガタは普通、極めて臆病で、とてもバトルで強さを発揮することなどはできない。

 しかし、タイワンはひと味違う。

 後食を始めたばかり、全くの未成熟でありながら、ブラックオックスは強豪・レギウスに肉薄する。

 

 

動画リンク:タイワンBO VS レギウス http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/4

 

 

 

 

もの凄い長い激戦を展開。いや〜長い長い。

あまりの長さに動画は大幅にカットしたが、それでも長い。

 

立ち上がり、黒セレブ・レギウスが新技を繰り出す。

「は〜〜〜〜い。あなたは眠くなる眠くなる・・・・・。

は〜〜〜〜〜い。眠くなってなにもかもどうでもよくなる・・・・・。

よしよしよし・・・・・・。よ〜〜〜しよし。」

 

タイワンの目の前で、空手の「回し受け」(ケンシロウがよくやるやつ。)のように前脚をぐるぐる回す。

そして、ムツゴロウが動物を手なずける時のようになでる。

 

長時間なでる。

 

渦を巻く催眠殺法 ムツゴロウ・ディープスロートが爆発!!

 

「よ〜しよ〜し。はい、こうやってやると動物は安心して、こちらの言うことを聞くようになるんですね〜。」ムツゴロウばりの猛獣懐柔テクでタイワンを眠らせようとするレギウス。(いや、ただ自分の触覚を掃除しているだけじゃないか?という突っ込みはナシね。)

 

しかし、ライオン並みに獰猛なタイワンにその手は通じなかった。

ムツゴロウさんと同様に、餌食になりかけるレギウス。

 

戦闘開始。

黒セレブ・レギウスも反撃。

レギウスのセレブ・バイスとタイワンのポセイドン・フィンガーが正面からせめぎ合う。

催眠殺法 ムツゴロウ・ディープスロートが炸裂

脅威の粘りを見せるタイワンBO!しぶとい。

必殺のH・Sボンバーで宙を舞わすが・・・。

 

長い長い長〜〜〜〜〜〜〜い力比べが続く。

成熟が完了しているレギウスがやや押し気味で、少しずつブラックオックスの体勢が崩れていき、最後にはキャメル・クラッチ状態になるが、それでもなかなか決着は着かない。

心の力が高いメソトプスならともかく、未成熟のタイワンがここまで粘るのが凄い。

 

 果てしない時が流れ、カメラの電池とメモリーが消費されまくった末、ようやく均衡が崩れる。

 

 出た!!「無重力あばずれセレブ」ヒルトン・スパウティングボンバー!!

 宙に舞うタイワンブラックオックス。

 

 しかし、なんとタイワンはレギウスの背後に着地。

 

 起死回生の大技・死の波乗りキャメル ポセイドン・キャメルバイスでレギウスを背後から締め上げる。

 

 

 しかし、タイワンの奮闘もここまで。

 レギウスの抵抗にあうと、アッサリあきらめて撤退。

 

 ツヤクワガタはそうではないが、多くの甲虫は一度剥がされてしまうと、戦闘力が低下してしまう。攻撃力・防御力・心の力すべてがレベルダウンしてしまう。

 剥がされた時点で、肉体が敗北を自覚してしまうのだろう。

 

 果てしない長い戦いの末、黒セレブがタイワンを降し、2回戦へ駒を進めた。

 

 

 

2回戦第一試合

竹藪の催眠術師 サンボンヅノカブト トリケラトプス

VS

サバンナの松坂牛 レギウスツヤクワガタ

 

 

 

 勝ち進んだレギウスは、シードのサンボンヅノと戦う。

 今大会は38選手と中途半端な選手数なので、6匹のシード選手が出た。

 第10回大会のように、1回戦を6試合のみとしてもいいが、今回ははみ出した6選手を各ブロックの端っこに付け足し、2回戦を行う形にした。

 まあ、呼称の違いだけで、意味、内容は同じなんだが・・・。

 

 1回戦で催眠殺法を披露したレギウスと、相手のやる気を奪い尽くす真の催眠術師・サンボンちゃんの催眠対決!!といきたいところだったが、ケースを開けてびっくり。

 

 さ、サンボンちゃんが!!サンボンちゃんが死んでいるうううううぅ!!

 

 ちょっと前まで、げ、元気だったのに・・・・・。

 

 レギウス、不戦勝で3回戦進出。

 

 この日、バトルに備えて私はサンボンちゃんにユンケルを与えた。

 どうもそれがいけなかったようだ。

 くくく・・・・痛恨・・・。

 

 以前、ゴホンヅノを飼ったときも、同じことがあった。

 ゴホンヅノもユンケルをやったその日に死んでしまったのだ。

 この時は「寿命だったのだな・・・」と思ったが、今回のこれで確信。

 ゴホンヅノやサンボンヅノにユンケルはやっちゃいけないようだ。

 

 すまぬ・・・・。

 

 これはかなりショックな出来事であった・・・・。

 

 塩試合製造機のおまえであったが、オレはお前が好きであった・・・・。

 惨敗続きだったが、なぜかみんなにも人気があった。

 

 あまりにしょっぱいんで、パワーアップさせて見せ場を作らせてやろうと思ったが・・・ユンケルが毒になるとは・・・・・しくしく・・・・。

 

 見かけ倒しの極北で、この上なくダメダメなのにみんなに愛されたお前。

 

 

 筋肉隆々で長身の黒人レスラー。

 戦闘種族ズール族出身といわれ、西海岸地区では敵なし、「黒い発電所」トニー・アトラス二世という前評判で新日本プロレスに来日したヘラクレス・ローンホークを思い出す。

 ローンホークの来日第一戦は、よりによって差し替えがきかない生中継であった。

 

 その筋肉は見かけ倒しもいいところで、全面協力状態の木戸修を持ち上げることができない。困惑状態のアナウンサーが「・・・・小鉄さん、こ、これはいったい、どんな技なんですか?」と聞いてしまう。

 同じく困惑状態の山本小鉄が「・・・・こ、これは・・・う〜ん、これは〜・・・あ〜・・・スタンプ・ホールド、スタンプ・ホールドですね!」と答える。

 え、これ、技なの?

 西海岸最強ってホント?西海岸地区ってそんなところなの?

 ズール族って・・・?ズール族って本当に戦闘種族なの?ニカウさんたちのことじゃないの?

 ローンホークはあまりのしょっぱさに伝説になり、後世までファンに愛された。

 どうも「トニー・アトラス二世」というふれこみは、頭の中身のことだけだったらしい。

 

 トニー・アトラスもまた、あれだけの前評判でありながら開幕戦の1試合しかTVに写らなかった。どうやら、本格的に頭が足りなかったらしく、試合の段取りを覚えることができなかったという話だ。

 開幕戦での切れ味鋭いドロップキック、強烈なジャンピング・ヘッドバット。アトラスの鮮やかな試合っぷり、木村健吾のいつも以上に素晴らしいやられっぷりは段取りを超えたモノであったのか。道理で凄く痛そうだったわけだ。

 

 しょっぱいレスラーのことを語るとき、その人は生き生きしてしまう。

 猪木と異種格闘技戦を行ったミスターX。アノアロ・アティサノエ。

 藤波と異種格闘技戦を行ったリチャード・バーン。

 長州と異種格闘技戦を行ったトム・マギー。

 馬場と異種格闘技戦を行ったラジャ・ライオン。

 ターザン後藤と異種格闘技戦を戦ったソウル・キング。

 アレ?異種格闘技戦ばっかりだな。まあ、レスラーの場合はあまりにしょっぱいと録画中継の画面に写らないので一般への認識は薄くなる。

 ローンホークの一件は、不幸な事故、起きてはいけない手違いであったに違いない。

 

 実はみんなしょっぱいレスラーが好きなのではないか。なんだかんだ言っても、しょっぱい彼らのことを愛しているのではないか。

さようならサンボンちゃん・・・ユンケルをやってごめんよ・・・

 

 

 サンボンヅノ トリケラトプスよ。

 

 お前はモー虫のヘラクレス・ローンホークだったのだ。(この対戦を楽しみにしてくれていたCharlesさん、すまん・・・・)

 

 

 

 

 

1回戦第二試合

戦う黒いダイヤモンド 国産オオクワガタ1号

VS

ザンギェールの荒鷲 スチーブンス・デスコンドル

 

 

 

 前回大会ベスト4の荒鷲・スチーブンスが登場。

 

 相手はベテラン、「モー虫のプリンス・カメハメ」オオクワガタ1号だ。

 

 まずは万さんが今大会のために作ってくれた煽り映像を見てくだされ。

 

動画リンク:39回大会Aブロック用煽り映像(製作:クワ万歳厨さん) http://s14.bannch.com/bs/BBSres/29259/92269634

 

 

 いや〜、泣ける。オオクワ1号よ。お前は本当に凄いヤツだった。

 長い長い間、モー虫で戦い続けてきた。

 初登場で当時のTOPファイターのパラワンを大雪山おろしで破り、その圧倒的な防御力で活躍し続けた。

 国産カブトムシ、ミヤマ、ノコには遅れを取ることなく、ミヤマっちグレートや74mmトカラっちにすら勝利した。

 オオクワガタ十番勝負の主役を務め、同等の体格ならほぼ無敵であることを示した。

 

 私はこの1号を見て、国内最強種はオオクワガタだな、と思ったものだった。

 

 しかし、初登場から2年以上が経ち、この39回大会は最晩年といえる時期であった。

 万さんの映像を見て、お前が主役だった頃のことを思い出した。

 

 強かったお前は、実力が低下した晩年においても心がへたれることはなかった。

 勝ち続けた誇りが、晩年になっても相手に向かっていく力になったに違いない。

 

 

 1号に挑むのは35代王者・スチーブンス・デスコンドル。

 スチーブンスDCとオオクワ1号の新・旧王者対決。

 

 身体を揺らし、臨戦態勢に入るデスコンドル。

 ツヤクワガタの戦意が高い個体は、身体を上下に揺さぶる。

 MKOCの「黄色い悪魔」カステルナウディがそうであった。

 「破壊の鼓動」イエロー・インパルス。

 

 デスコンドルは前回大会で少し自信を取り戻したか?

 準決勝でも8割方試合を支配していながらの逆転負けだったので、あまり「負けた」という感じがしなかったのかもしれない。

 

 

動画リンク:オオクワ1号 VS スチーブンス・デスコンドル http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/4

 

 

 

 

 並の相手ならまだまだイケるオオクワ1号であるが、勢いがある荒鷲スチーブンスには歯が立たず。

荒鷲の爪がオオクワ1号を襲う!

 

 スチーブンス、3回戦進出。

 

 

 

1回戦第3試合

アマミ軍団のエース アマミっちドリーム

VS

精密破壊兵器 ミヤマっちイビル

 

 

 

 アマミ軍団のエース・ドリームに、ミヤマっちイビルが挑む。カッコいい者同士の戦いだ。

 

 しかし、サイズ的にドリームが優位。ピーク時の一時期しか真の実力を発揮できないミヤマにとってはこの体格差はちょっと厳しい。

 

 成熟不足のイビルは、前回大会に続いて塩試合を展開してしまう。

 

 

 

 小競り合いのうちに、その圧力でイビルを後退させていくドリーム。

イビルはズルズル後退。

 

 ピーク時には驚くべき強さを見せるミヤマクワガタだが、イビルはまだその時期ではないようだ。

 現時点では冴えない戦績のミヤマ軍団だが、これから徐々に真の実力を発揮してくる。

 モー虫のミヤマが負けっぱなしではいられない。

 

 

 塩試合なので動画はなし。

 ドリーム、3回戦進出。

 

 

 

 

 

1回戦第4試合

手負いの番犬 リノケロス・ウイングパッカー

VS

魔剣士 アマミっちレモネード

 

 

 

 並み居る強豪を蹴散らし、37回大会で決勝戦まで進出したレモネード。今やみんなのアイドルだ。

 国産ノコの大型個体ほど美しくカッコいいものはない。ヒラタ大好きさんのところにはなんと80mmのアマミがいるらしいが、いや〜どれほどかっこいいか・・・・。考えただけでよだれが出そうだ。

 外国産のクワガタもかっこいいが、彼らを現代の超ド級スーパーカーとすれば、アマミやトカラはなまめかしい曲線で構成された70年代のスーパーカーだ。

 ランボルギーニ・イオタやミウラ、フェラーリ・デイトナやディノ、そのエレガントで優美極まりないボディは官能的であり、女性的でもある。

 

 

 ウイングパッカーもまた、軽量とパワーの低さというハンデを背負いながら好勝負を生み出す好ファイター。この時点ではまだ成熟度が低いが、ミドル級同士となれば後には引けない。

 

動画リンク:ウイングパッカーVSレモネード http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/4

 

 

 

 先手を取ったのはレモネード。

 アマミのクサナギ・ブレードがリノケロスのアゴをとらえる。

 しかし、ウイングパッカーもそんなに簡単にやられはしない。

 

 一度、技が解けて以降は、ひたすら小競り合いが続く。

 

 成熟度が低いリノケロスはもちろん、「受け」て強さを発揮するレモネードも踏み込まず、アゴ先によるロングレンジの戦いに終始する。

 

 

 いつまでも決着が着きそうにないので、ハブラシ誘導を行う。

 

 前進したのはリノケロス。

 成熟したリノケロスはバンバン前へ出ていくが、ここでもウイングパッカーは上体を起こして威嚇姿勢のまま前進。

 それは嬉しいのだが、動画的にはマズい展開になってしまう。

 

 上体を起こして前進してきたリノケロスに、レモネードのグランドクロスがクリティカルヒット。

 ありゃ〜!これはよくない、と思いつつも仕方ないので撮影再開。

げええ!グランド・クロスが直撃〜!

コレはうまくない・・・・。

 

 

 さすがの地獄の番犬も、ここから持ち直すことはできず、そのまま敗北。

 

 アマミっちレモネード、2回戦進出。

 

 ウイングパッカーにはちょっと気の毒な敗戦だった。

 

 

 

2回戦第二試合

魔剣士 アマミっちレモネード

VS

昆虫凶器 マンディブラリス アポカリップス

 

 

 

 その体格、クルーザー級。

 その兇暴さ、タイガー・ジェット・シンなみ。

 

 クルーザー級GPでも活躍、王者ホーペイに肉薄した昆虫凶器・アポカリップスが中量級GPに見参。

 

 今大会の注目はこのマンディブラリスとラコダール、そして今度こそ真価を発揮するであろうギラファ、そしてアトラスMB、ブケットといったクルーザー級の選手たちであろう。

 わずかな体格の差が、圧倒的なパワーの差となる甲虫の世界。

 クルーザー級軍団が、シェンクリングやセレちゃん、アマミっちたちを飲み込んでも何の不思議もない。

 

 

 37回大会準優勝者であり、1回戦でリノケロスを降したレモネードではあるが、同じフタマタでも、このアポカリップスはリノケロスより二回りは大きい。

 

 このカードも万さんが煽り映像を作ってくれた。ありがとう、万さん!!(泣)

 

動画リンク:アマミ軍団VSフタマタ四兄弟 http://r7.bannch.com/bs/BBSres/29259/92269634

 

 

動画リンク:アマミっちレモネード VS マンディブラリスAP http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/0

 

 

 

 

 ゴングとともに疾風のように襲い掛かるマンディ。

 はじき飛ばされるアマミっち。

 

 かさにかかり、さらに攻め込むマンディブラリス。

 さすがのレモネードも何が起こっているのか分からず、度肝を抜かれた状態で防戦一方。

 

 リングの下方に身を隠し、状況を見極めようとするが、マンディブラリスはそれをも許さず、怒濤のラッシュをかける。

 

 このままイカれてしまっても何の不思議もないが、さすがレモちゃん、はじかれても向き直って反撃しようと試みる。地の利を生かして、なんとか頑張るレモネード。

嵐のようなラッシュで追い込んでいく、

マンディブラリス アポカリップス。

この最初の一撃で驚いてしまった

レモネードは本来の力を発揮できない。

 

 

 そこで私はミスを犯す。

 

 撮影のため、リングを置き直してしまったのだ。

 

 突然地の利を失ったレモネードは動揺。

 

 襲い掛かるマンディを異常に広いスパンの大顎で迎撃するものの、反撃を受け大きく後退。後方へ場外の柵を伝うように下がっていったので敗北となってしまったが、今思えば敗北を認めての完全撤退ではなかったのかもしれない。

 リングの一部、木の枝を伝いながらの戦術的後退だったのかも・・・。

リング受けのへりの位置がマズかったな・・・

 

 

 マンディブラリス、暴風のような攻めで強豪・レモネードを撃破。

 3回戦進出。

 

 

 

 

Aブロック

3回戦第一試合

咆吼する黒い獅子 レギウスツヤクワガタ

VS

ザンギェールの荒鷲 スチーブンス・デスコンドル

 

 

 

 おそらくは実力伯仲。

 好勝負が期待できる強豪同士の対決だ。

 

 出だしから激しくぶつかり合う両雄。

 

 いいぞ!!

 スチーブンスのコンドル・バイスが、レギウスのセレブ・バイスが、激しく交錯する。

 

 レギウスの裏技・脚殺しメソトプス・パラボライザーが一瞬決まりかけるが、逆にスチーブンスが反撃、上から抱え込む。

コンドル・バイスでレギウスの動きを止める。

 

 

 そして訪れる静寂。

 

 

 

動画リンク:レギウスVSスチーブンス http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/0

 

 

 

 

 なぜか攻撃をやめ、お見合い状態になる両者。

 

 しばらく眺めてみたが、一向に始まる気配がないので、仕方なくハブラシ誘導を試みる。

 

 ところが・・・・・・。

 

 あっと驚く意外な展開。それも望ましくない展開だ。

 

 あの、無尽蔵の心の力を持つメソトプスであるレギウスが突然撤退。

 

 スチーブンス・デスコンドル勝利。

 

 

 現在、我が家にはゲルタラの穴出身のタランドゥスとレギウスがいるが、やはり勇敢である。並のクワガタ・カブトなど足元にもよれない心の力を持っている。

 しかし、虫王で「賢さ23」とされるタランドゥスの方が、レギウスよりも心の力があるようである。レギちゃんはたま〜に撤退することがある。

 たぶん、タラちゃんよりレギちゃんの方が少し知的なのかもしれない。

 

 

 レギウスは、1回戦でのタイワンオオクワガタとの果てしないマラソンマッチで、すでに心の力も体力も使い果たしていたのかも知れない。

 藤田と戦ったシャムロックが、1ラウンド圧倒的攻勢であったにもかかわらず2ラウンド開始と同時に試合放棄してしまったように、あの瞬間、戦うエネルギーが空になってしまったのだろう。

 

 レギウスの突然の撤退。しかし、この望ましくない驚きは、この大会における望ましくない驚きの序曲にすぎないのであった。

 

 

 

 

3回戦第二試合

アマミ軍団のエース アマミっちドリーム

VS

昆虫凶器 マンディブラリス アポカリップス

 

 

 

 勇敢なる仲間・レモネードがやられた!!

 こいつはやばい。

 

 ほぼ同等の体格のドリームも、クレイジー・タイガーにコテンパンにやられる可能性は高い。

 

 タイガー・ジェット・シンのように、風を巻いて襲い掛かる短期決戦兵器。

 長時間戦闘になるほどに強さを増すアマミ軍団とは逆の個性だ。

 

 またタイガー・ジェット・シン話で恐縮だが、シンはいい。

 プライベートもクソもなくクレイジーなのがいい。(全盛期ね。)

 

 あまりの悪逆非道さに我を忘れた観客が、血だるまの藤波を救出しようとリングに乱入したことがあった。

 シンはどうしたか。

 手加減なしのコブラ・クローをお見舞いし、観客は意識不明のまま救急車で運ばれたらしい。

 コブラ・クローは、人差し指と親指、もしくは中指を曲げ、その曲がった部分で相手の喉仏を頸動脈に押し込む技だ。(よく考えてみるとひでーな・・・それは・・・。)手のひらや指の先を使って絞めているわけではないので厳密には反則攻撃のチョークではない。

 お客さんにこれはマズいだろ、と思うが、シンは別の場所でもう一人同じようにお客さんを病院送りにしたらしい。その見境の無さが素晴らしい。

 

 

 クレイジー・タイガーに挑むアマミっちドリーム。

 

 

動画リンク:アマミっちドリームVSマンディブラリスAP http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/0

 

 

 

 

 おおおおお〜〜〜〜〜!!!

 

 風を巻いて襲い掛かる狂虎を、その勢いのままにぶん投げてしまうドリーム!!

出たー!!天地返し・ダイナミック・ワインダー!!

 

 

 「あんたたちになんて負けないんだから!!

 夢見る乙女の底力、受けてみなさい!!」

 ダイナミック・ワインダーが大爆発。

 優勝候補・マンディブラリスAP相手に一瞬で決着。

 

 

 このままアマミっちドリームの優勝にケッテ〜〜〜〜イ!?

 

 

 

 

 

 

Aブロック決勝戦

ザンギェールの荒鷲 スチーブンス・デスコンドル

VS

アマミ軍団のエース アマミっちドリーム

 

 

 

 ブロック決勝の顔合わせは荒鷲・デスコンドルとアマミ軍団のエースの対決。

 

 前回大会に続いて今大会もベスト4に進出するか、スチーブンス。

 

 決勝に進出し、嵐を巻き起こしたレモネードに続いて、アマミノコギリクワガタの恐るべき実力を天下に示すか、アマミっちドリーム。

 

 この対決も興味深い。

 

 速攻、短期決戦、特殊なテクニックを使い、速さは抜群だがパワーと心の力は低い、というのが黄色いツヤのデフォルトだが、80mm級の大型個体になるとネガティブな特徴は薄れ、戦闘力は飛躍的にUPする。

 デスコンドルは手強い。

 簡単に撤退することもない上に、必殺のサイドワインダーはアトラスすら粉砕する威力がある。

 

 体長で大きく劣るアマミっちドリームは、粘りに粘って、パワーをMAXにしないと対抗することは難しい。

 

 

 

 

動画リンク:スチーブンスDC VS アマミっちドリーム http://r5.bannch.com/bs/BBSres/29259/92280633/0

 

 

 

 

 

 凄まじいスチーブンスの波状攻撃・トルネイド・アロー。

 それをしのぎまくるドリーム。

 ジャッキー・チェンの映画、もしくは中国拳法同士の戦いのようだ。

 

 異常に広がるオオアゴで迎え撃ち、隙あらば捕らえようとするドリーム。

 一瞬、捕捉に成功しそうになるが、デスコンドルは脱出。

 

 

 そしてデスコンドルは、ドリームの上方を攻撃。

 そのアゴをつかまんと、ドリームも上方を攻撃。

 

 しかし、その攻撃は虚空をつかむ。

 

 その動きよりも速く、デスコンドルは今度はドリームの下を攻撃していたのだ。

 

 すげーぜ、デスコンドル!!驚くべきテクニック。理にかなったフェイントだ。

 荒鷲の名にふさわしい、急降下攻撃。

 死の二重奏・デスコンドルダイブが炸裂。

 

変幻自在!荒鷲の高等テクニック

さすがのドリームもコレには耐えられず。

 

 それまですべての攻撃を防ぎきっていたドリームだったが、留守になった足元を捕らえられてしまう。

 

 あわてて上からかぶせるドリームだが、時既に遅し。

 

 デスコンドルの跳ね上げに宙を舞う。

 

 

 

 荒鷲・スチーブンス、持ち味を100%発揮し、Aブロックを制覇!!

 2大会連続の準決勝進出を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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