第10回大会

1回戦Aブロック

南の最終兵器・トカラノコギリクワガタ

VS

国産ノコ第3の男・国産ノコギリクワガタ3号

 

 記念すべき第10回大会のオープニング・マッチは、国内産ノコギリクワガタ同士の激突。

 

 国内では最強のノコギリクワガタであろうと思われる最大種・トカラノコギリクワガタ。

 対戦相手は、根強い人気を誇る内国産ノコギリクワガタの三番手・国産ノコ3号。

 

 

 話は変わるが、今夏のシーズンへ向けて、教授や均さんはすでに大型ノコやミヤマの入手に動いている。

 教授のノコは、なんと75mm表記の、実測73mmの超大型個体だ。

 そして、ノコ&ミヤマを探しに出かけた均さんは、なんと77mmのケルブスケルブスをGet!!

 

 素晴らしい。

 なんと素晴らしい男たちよ。

 今からノコ&ミヤマをスタンバイさせるとは!!

実戦投入が待ち遠しい。

 

73ミリのアマミノコ、77ミリのミヤマ、実戦投入の暁には、どんなことになるのか。

もうたまらん!!

 

 

遅ればせながら、わしも動く。

わしも、トカラノコ、ミヤマの新成虫には出会ったが、小さすぎる。

高くてもいいから欲しい!!ノコ&ミヤマには、そう思わせる魔力がある。

 

 

 

平成18年は、モー虫に大型ノコは来なかった。

めぐり合わなかったのだ。

 

しかし、この夏は、ノコギリクワガタ復権の夏だった。

 

体長はあっても体重がなく、体が細いノコギリクワガタは、ミドル級GPではパワーが絶対的に足りず、どうしても不利になる。

 

しかし、ライト級で体格的ハンデをなくしてしまうと、実は驚くべき実力を秘めていることに気付く。

 

 

国産ノコギリトリオのアサノビッチ、ドミンゴ、ロドリゲスが大活躍。

「よええ」と思っていたが、イコールコンディションとなれば、決して弱くないことを証明した。

 

 

 

 

この10回大会までに登場した国産ノコは数多いが、どれも60ミリ台の個体。

第3の男・3号もまた、60ミリ台の選手であった。

 

はっきり言って私にとって、70ミリ台の内国産ノコギリは夢、同じく70ミリ超えの離島ノコギリは高嶺の花。

買おうにも売ってないのだ。

 

「今度こそは」と、次々と決して大きくない内国産ノコをGPに投入し続けた私は、いたずらに彼らの名誉を傷つけてしまったような気がする。体格ではるかに勝るモー虫戦士たちに、歯が立つわけがないのだ。

 

 

第3の男・3号がスタンバイ。

彼とて、決して弱いわけではない。

うじゃうじゃいた平成17年のモー虫の国産ノコ軍団においては、エース級の実力者だ。

しかし、それは60ミリ台内国産ノコ軍団の中での話。

「オレは強い!」モードだった彼は、すぐに世の中の広さを重い知らされることになる。

 

 

対戦相手が登場。トカラっちだ。

モー虫に登場する日本国出身のノコでは最大の体長を誇る、ノコ軍団のエース・トカラっちが荒れ狂う。

 

トカラっちは、弱い相手には滅法強い。

 

3号を「勝てる相手」と見て取ったトカラっちは、見違えるような動きで、3号に襲い掛かり、瞬殺。

 

 

 

つ、つええ・・・・・。

ついにこの時、トカラっちは本格化の時を迎えたのだった。

 

細身のノコギリクワガタが、ほとんど無差別級となったこの第10回大会でどこまでいけるか。

 

トカラっちのワインレッドの鎧が、美しく輝く。

 

 

 

 

 

第9回大会は、カブ次郎の大会だった。

 

                                   

                                   出たぁ〜!!サザンクロス・ナイフ!!一撃だ!

今大会、輝くのは誰か。

まずは南の最終兵器が名乗りを上げる。

 

体の成熟は完了した。舞台は整ったぜ。

もし、このオレが本気になったらどれだけ強いか。それを今から教えてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

1回戦Bブロック

スマトラの怪獣王子・ルデキングツヤクワガタ

VS

百戦錬磨の破壊獣・アトラスオオカブトA

 

 10回大会も36選手参加、ということで、1回戦は4試合のみ。

 

Bブロックの1回戦に出場するのは、怪獣王子・ルデキングと破壊獣・アトラスA。

 

試合の展開、試合の結果はみなさんの想像通り、「ダメダメ四天王」筆頭のルデキングの戦意喪失〜逃亡で決まり。

 

 

しかし、ルデキングばかりを責めるわけにはいかない。第10回大会は、こんな試合が続出したからだ。

 

 

トーナメント戦では、優勝する虫以外の出場選手は、すべて一度は敗北してしまうことになる。

 

しかも、負けてトーナメントから消えるわけなので、優勝虫以外は、「最新の試合の結果は敗北」であるケースが多い。

 

10回大会ともなると、中には前回大会での敗北の痛手から立ち直れていないままの選手も出てくる。

 

塩試合の連発。

 

甲虫バトルをやめたくなる瞬間だ。

 

今大会、見てくれているみなさんの期待を裏切る試合が少なからずUPされることになりそうだ。

 

しかし、その塩試合が波乱と、予想外のドラマを生むのであった。

 

 

 

とりあえず、破壊獣・アトラスAが2回戦に駒を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  ルデキングVS破壊獣。例によってルデが撤退。

 

 

 

1回戦Cブロック

ホームセンターの赤い通り雨・カブ次郎

VS

黒鎧の魔剣士・アマミノコギリクワガタ

 

 

前回大会、ベスト4に進出、国産カブトの強さと弱点の両面を見せつけた通り雨・カブ次郎が早くも登場。

 

1回戦で大型ノコの魔剣士・アマミっちと宿命のライバル対決を行う。

 

 

カブとノコはまさに好敵手同士。

国産カブトにとって、最大のライバル・最も燃えられる相手は、やはりノコしかないだろう。

 

と、いうことでこの一回戦を組んだ。

 

 

 

ところが、アマミっちがあっさり戦意喪失。

 

いやはやどうしたらいいものか・・・・・。

 

 

 

最高にかっこいい魔剣士。

しかし、どうやら前回大会のセレちゃん戦での敗北のショックから立ち直れていなかったようだ。

 

 

カブ次郎とアマミっち。

今思えば、この両者は、カブトムシの長生き王とノコギリクワガタの長生き王の対戦カードでもあった。

 

 

 

「バトルをすると、早死にする」というのは定説だ。

 

しかし、どうもそれは違うような気がする。

 

カブ次郎とアマミっち。

 

たくさんの戦いを潜り抜けてきた両雄は、定説に反して長く長く生きた。

 

野生の状態では、彼ら甲虫のオスは、あちこちの樹液場で戦いに明け暮れる。

 

 

戦い、そして勝つ。

 

それは、オスとして生まれた者にとって、無上の喜びではないか。

 

それが喜びでなければ、この世に「戦い」はない。

 

格闘技はもちろん、スポーツもゲームもない。「遊び」すらない。

 

それらはすべて、「戦い」の代償行為なのだから。

 

 

 

オレが格闘技者なら、毎日座敷に座っておいしいものを食べるより、戦って自分の力を試したい。

 

オレがサッカー選手なら、ベンチで座っているよりピッチで戦いたい。

 

オレがスーパーカーなら、ピカピカに磨かれて博物館に飾られるより、実際にサーキットや峠道を激しく攻めてみたい。

 

 

戦いなどせずに、平和に暮らしたいと虫たちは思っているだろうか。

「戦いたくない」

人間でも虫でも、そんな気持ちになるのは、負けたときだ。

 

負けたとき、もしくは負ける可能性が高いとき、ひとは戦いに背を向ける。

「平和に暮らしたい」と思うのだ。

 

 

 

 

 

 

モー虫には、ルデキングをはじめとする戦わない虫たちがいた。

 

戦いたくなければ逃げるがよい。

 

逃げる虫を戦わせることは、いかにベテランの私でも不可能だ。

 

モー虫を見ても、MKOCを見ても、B-Bを見ても、仲間たちのどの動画を見ても、戦いたくない虫は戦っていない。

 

逃げるだけだ。

ルデキングが、ラコさまが、ケンタウルスが、ローゼンちゃんが、エレファスが、「戦いたくない」と感じるがままに逃げていく。

 

 

 

 

 

戦うための機能が備わっている彼らの心に、本能が戦えとささやくのなら、彼らは戦う意思を持つだろう。

 

「戦うのはいやだ、俺はそんなのはいやなんだ、平和に暮らしたいんだ」と感じるのなら逃げるがいい。

 

 

「オレは誰にも負けたくない、自分の戦う力を試してみたい、目の前に敵がいるならオレは戦うことを選ぶ。」

 

リングに上がったとき、そう感じることができるならば、戦うがいい。

 

 

 

掲示板に、「みなさん虫が好きなのは分かります・・・戦わせるのは同じ虫好きとして悲しくなります。みんな本当は平和に暮らしたいんだ・・・」という書き込みがあった。

基本的に甲虫バトルの掲示板であるあそこに、そういった書き込みがあったのは初めてだ。

 

どうやら純粋な子供が書いたようだ。やさしい子供のようだ。

 

私は子供が大好きなので、そんなやさしい子と論争はしたくない。

 

 

あえてスルーした。

今後もそういった書き込みはスルーしていくだろう。

(相手が大人だったら削除ね。面倒だから。)

 

とりあえず、モー虫のHPを、一通り読んでくれ。

私の考えがそれで分かるだろう。

 

 

 

なぜ、甲虫のオスは魅力的なのだろう。

 

それは戦うためのフォルムを持っているからだ。

戦士の姿をしているからだ。

 

 

なぜ、コオロギを飼わずに、カブトムシを飼うのか。

それは、その戦闘的フォルムが魅力あふれるものだからだ。

 

美しいものを見たいだけなら、蝶を飼うがいい。

完全変態の醍醐味も、美しさも、最高のレベルで味わえるだろう。

 

 

 

カブトムシやクワガタの力強さ、勇気を象徴するその角や大顎。そこが良くて、甲虫を飼うのではないか。

 

 

しょっぱい体型のレスラーを見ると、腹が立つのはなぜか。

試合内容はサッパリでも、「鉄腕」スーパースター・ビリー・グラハムや、「ザ・ボディ」ジェシー・ベンチュラがとてつもなくかっこいいのはなぜか。

 

マッチョ・レスラーには力強さがあるからだ。

 

 

 

スーパーカーやスポーツカーがかっこいいのはなぜか。

カマキリやサソリ、肉食性の熱帯魚が人気あるのはなぜか。

豚より、豹やジャガー、ライオンや虎がかっこいいのはなぜか。

 

 

それはそれらのバックボーンが「戦い」であるからだ。

「戦い」や「強さ」をイメージさせるフォルムを持っているからだ。

 

 

「戦うフォルム」を持つ者が、最も光り輝くときはいつか。

 

それは戦うときだ。

 

 

スーパースポーツカーが最もかっこいいのは、博物館で眠っているときではない。

オイルとほこりでドロドロに汚れながらも、その機能を最高レベルで発揮し、全力を尽くし、サーキットで戦っているときだ。

 

栄光のル・マンに挑む市販車改造のGTカーたち。

24時間の過酷なレースの中で、1台、また1台と消えていく。

その限界ギリギリで燃え上がるマシンと搭乗者の姿・魂が美しい。

 

ピカピカで鎮座しているスーパーカーも十分にかっこいいが、

限界ギリギリの猛スピードで、ル・マンのバックストレッチを駆け抜けるレース仕様車はさらにかっこいい。

 

その全身にはりめぐらされたステッカーとゼッケンを見ただけで泣けてくる。

その一枚一枚に意味があり、男の夢が詰まっているのだ。

 

 

 

 

カブトムシ・クワガタムシが最も生き生きと躍動し、最もかっこよく、魅力的に見えるのはいつか。

 

それは、戦っているときだろう。

 

戦っている虫は、その瞬間、不幸なのだろうか。

 

ケースで餌を食べるだけの退屈な日々から一瞬開放され、本能の魂が燃え上がる瞬間、「オレは生きている!」と強く感じる瞬間を迎えているのではないか。

 

 

全く歯が立たない相手に、コテンパンにやられるのは嫌だろう。

しかし、「戦うこと」そのものは決して苦痛ではない。

 

互角の攻防の最中、勝利の瞬間、明らかに喜んでいるとしか思えない虫がいる。

 

 

 

「スポーツカーやレーシングカーがすき」な人が、「レース」を否定する。

「競争なんかして、車をいためて、ガソリンをバンバン消費して・・・・。

 

車の寿命が縮むでしょう!クラッシュしたらどうするの!!野蛮です!車がかわいそう!

車は速く走りたくなんかないんだ!もっと大事にしてガレージでピカピカに磨いておいてほしいと思います。」

 

本当にそうだろうか。

 

スポーツカーは速く走るために、強力な性能を持ち、速く走るためのスタイリングをしている。

それがゆえにかっこよく、魅力的なのだ。

 

 

もし、速く走らないのならば、強力なエンジンも、流麗なスタイリングも必要ない。

貧弱なエンジンと、不恰好なスタイリングで十分だ。

 

 

 

車に心があるのなら、もし、その車がレーシングカーであるのなら、こう言うのではないか。

 

 

「オレをサーキットに連れ出してくれないか。そこでこそ、オレは自分の真の魅力、力、誇りを示すことができるんだ。なぜなら、オレはレーシングカーなのだから。」

 

 

 

虫もまた同じではないか。

 

もし、一切戦わないのであれば、長大なツノやアゴといった強力な武装も、邪魔なだけで必要ないだろう。

 

戦わないことを望み、戦わないことを選択した虫たちは、コガネムシになった。

 

戦うことを選び、より強くなりたいと望む者たちは、カブトムシ・クワガタムシになった。

 

なぜ、彼らはあんな姿をしているのか。

 

それは戦いに挑むためだ。

 

 

 

 

先日、モー虫史上最強個体であろうと思われる虫、スマトラ・ブラックパンジャが死んだ。

 

バトルで死んだのではない。

 

 

彼は、昨夏、我が家に来てから一度もバトルをしないまま死んだ。

 

同じくやすおから送られてきた大型ヒラタ・セレベスブラックテラーの恐るべき強さ、危険さを知ってしまった私は、さらに強く、さらに危険ではないかと思われるブラックパンジャを戦わせるのをためらった。

 

なにがなんでも戦わせればいい、とは思っていない。

トーナメントに出場させるには、ブラックパンジャは危険すぎる。

 

彼は、彼が戦うにふさわしい(彼と戦っても怪我しない)相手がそろうまで、来るべきヘビー級GPまで、出場させるのは待とうと思っていた。

 

 

 

結果、彼はその日を待たず、ケース内で死んでしまった。

 

 

史上最強・恐るべき潜在能力を持っていたであろうと思われながら、一戦も戦いをすることなく、去っていったブラックパンジャ。

 

 

 

平和な日々を送り、一度も戦わずに済んだ彼は、幸せだっただろうか。

 

 

 

あり余るパワー、戦闘力、気の強さ、強力な武器を持ちながら、ただケースで餌を食べていた平和な毎日。

 

さぞかしつまらなかったのではないか。

 

 

 

なぜ、私はブラックパンジャに凄くすまなかった、というような気持ちを持つのだろうか。

かわいそうなことをした、もうしわけないことをした、と心から感じるのだろうか。

パンジャを送ってくれたやすおにも、本当にすまなかった、と思うのだろうか。

 

 

もし、戦っていたなら、パンジャは凄まじい輝きを見せ、みんなに強烈な印象を残しただろう。

 

モー虫は、Beetle-Beetle !や MKOCに比べ、選手のサイズが小さく、それゆえにレベルも低い。

ブラックパンジャは小さい相手に猛威を奮い、「圧倒的に強い」というイメージを与え、記憶に残るスターになったかも知れない。エレファスゾウカブのように。

 

 

すまなかった。すまなかったパンジャよ。

お前は、きっと心の底から「戦いたい」と願っていたに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲虫趣味の、どこでO.Kとダメの線を引くのだろうか。

 

なぜ甲虫相撲はダメで、甲虫飼育はO.Kなのか。

 

 

採集、飼育、ブリード、材割り、標本、購入、甲虫相撲、多種飼い、クワリウム、売買。甲虫趣味にもいろいろある。

えさカブトや、放虫もある。

 

 

○○をやっているひとに、××なんて虫がかわいそう!ひどい!と言われたら、××をやっているひとはムカッとくるであろう。

 

お前も○○やってんじゃん。じゃあ○○はかわいそうじゃねえのかよ。という話になるであろう。

 

 

 

それが何であっても、見方によってはその中に「罪」や「かわいそう」を見つけることはできる。

 

そんな見方をすれば、昆虫趣味全般はおろか、人間が生きることそのものすら罪であるともいえるのだ。

 

 

 

 

人間とは立場の生き物である。価値観も違う。

ゆえに、そんなことを言い出したらキリがないし、話は最後まで平行線、お互い腹が立つだけで何も生み出さない。

ゆえに私はなにも否定しない。

 

「カブト・クワガタが好き」という気持ちを持つ限り、みんな好きにやればいい。

 

 

私は私のやりかたで好きにやるだけだ。

 

 

 

 

 

本来のレポートとは関係ない、とてつもなく長くてくどいテキストを書いてしまった。

 

しかし、どうしても書かねばならない。

 

あの書き込みを見た掲示板の仲間が、「おれたちがやってることって、間違ったこと、ひどいことなのかな」と、潜在意識の奥で罪の意識にとらわれてしまい、みんなの楽しい気持ちが失われてしまうことが嫌だったからだ。

 

われわれと虫たちは、サトシとピカチュウだ。

 

前にも一度書いたが、

われわれは自分の愛するピカチュウに、どこまでやらせていいか知っている。

 

われわれはピカチュウの凄さを知りたいのだ。

 

ピカチュウががんばったとき、「おお!!すごいぞ!!」「よくやった、ピカチュウ!!」とともに喜ぶことができる。

 

ピカチュウに寿命がきて死んだとき、悲しむことができる。

 

 

折につけ、去っていったピカチュウたちを思い出し、「ありがとう」と思うことができる。

 

 

 

 

MKOC動画保存館2の、均さんが書いたコメントを読むがいい。

 

「甲虫相撲をする者はDQN、甲虫相撲は虫虐待」という、世間の昆虫趣味者たちの中にある見方は、この一文を見ただけで偏見であることが分かるだろう。

 

この言葉が、DQNの書く文章であるわけがない。

 

 

 

 

「よーしよしよし」とクマに頬擦りするムツゴロウさんに、「馬鹿野郎!自然に帰してやれよ!」とは思わない。

熱帯魚のアクアリウムを作るひとに、「この野郎!!やめろよ!かわいそうだろ!」とは思わない。

ダービーを勝った馬に抱きついて、大喜びする関係者たちに、「おまえらひどいよ!!馬をむりやり競争させて!!」とは思わない。

盲導犬の訓練を見て、「かわいそう!自由を奪って利用するなんて!!」とは思わない。

焼き魚を食べるひとを見て、「野蛮だよ!!魚がかわいそう!!」とは思わない。

 

 

 

 

そのひとが、クマに、熱帯魚に、競走馬に、盲導犬に、釣れた魚に対して、愛情と敬意を持って接しているかぎり。

 

 

 

 

 

そこに愛と敬意があるかどうか。

 

「かわいそう」とそうではないことの境界線は、それが基準になるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

1回戦Dブロック

斬馬刀の野武士・ミヤマっちビッグボディ

VS

無敵の暴君竜・コーカサスオオカブト長角

 

 

おお・・・塩試合連発にもかかわらず、ものすごい長さのテキストだ。

 

もはや飽きたと思う。

 

みんながモー虫を見るのは、深夜が多いと思う。

 

もう疲れきったところで、長いテキストはキツすぎる。

 

 

しかも、ホリオン・グレイシーばりの訳わかんないたとえ話とくどい語り。

 

みんなすまん。そういう時は、迷わずスキップ(飛ばし)&スルー(流し)だ。

 

 

 

1回戦最後の試合は、あっさりといきたいと思う。

 

 

Dブロックの1回戦には、なんといきなりコーカサス長角が登場。

 

相手はおなじみ・愛すべき単細胞戦士・ミヤマっちビッグボディ。

 

 

 

試合開始早々、いきなり炸裂する必殺技・デッド=ハウリング!!

 

お得意の威嚇でコーカサスを脅しあげる。

 

もちろん、効果はなかった。

 

 

 

                                      だんだんと距離が近くなる両雄。

デッド=ハウリングは、必殺とはいっても、自分を窮地に追い込むセルフ必殺技なのだ。

 

 

コーカサスも威嚇する。

 

ロボコンパンチでゆさぶりをかけ、角をしゅっしゅっと突き上げる。

 

 

ちょっと不安になるビッグボディ。

 

    ・・もしかして、今オレの目の前にいるやつって、超ヤバくね?

 

 

だんだん、威嚇の姿勢が低くなる。

 

人間的でほほえましい。

 

 

 

暴君竜が前進する。

 

とまどったまま、中途半端な威嚇姿勢をとっていたビッグボディは、目にも止まらぬ速さでリングからはじきだされる。

 

 

 

オメガ・ツイスター・クライシス。とてつもない破壊力。

 

ビッグボディは、今何があったのかわからないかのように、リング下できょとんとしている。

 

 

 

ミドル級戦士では全く歯が立たないのではないか。

 

そんな印象を残して、コーカサス圧勝。

 

2回戦に進出。

 

 

2回戦で待つのは、第2回大会準優勝の古豪・甲虫番長・セアカっち!!

 

 

 

最強の戦士相手に、番長は男の意地を見せることができるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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